愛される彼女１１ (ページ34)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:149,862 hit

７４ DH ページ34

DH「え、え；？」

Aがそんなに大きな声で怒ることは珍しいから、俺も皆もびっくりしてる
唯一ニヤニヤ笑ってるヒチョルヒョンに助けを求めようと顔を向けると、その隣にいたジェジュンヒョンにウィンクされた

え；？なに；？？

隣のヒョクも、同じように不安そうな顔をしてるだけで…

「二度とあんなことしないで！！！」

視線を戻すと再びAが大きな声でそう言った
きっとたくさん泣いちゃったんだろう真っ赤な目からは、涙がボロボロ流れてしまって、

DH「え、ごめ、え；？な、なにを…？」

もう俺パニック状態なんだけど←

とりあえず涙を拭わなきゃと思って、手を伸ばすとパシっと取られてしまい、あうう；ってまたテンパると、もう片方の俺の手を見て、彼女が呟いた

「手…」

DH「あ、これ？大丈夫！ちょっと切れただけですぐに治るって！」

テープが巻かれたもう片方の手をぴらぴらと振って見せれば、またみるみるうちに涙が瞳に溜まってく

え；え；

DH「A、あの、えっと……！？」

どうしたの？

そう聞こうと思ったのに、

彼女は、座ったままの俺を、

ぎゅううううううって音がしそうなくらいきつく抱きしめた

えええ；な、何が起こって…

「本当に…心臓止まるかと思ったんだからっ！！！あんなこと、もう絶対しないで！！！」

DH「あんなって…」

「私のためって、傷つけられるなんて、絶対にやめて！！！」

"おまえとヒョクチェのことまで傷付けてしまうって、よく分かってるんだよ…あいつは"

「オッパに何かあったら私……本当にこわいから……もう、絶対やめて！！！」

そうだった

Aって、

自分のことより、周りのことばかり考えて

自分より、誰かが傷つけられる方が耐えられない、

そんな、とっても優しい子だったっけ

―――――

昔Aが他の練習生にいじめられてるのを目撃して、
たまたま俺しかいなくて、守ってやらなきゃって、殴ろうとしてたやつとAの間に入って…

DH「いってぇ……おい！こいついじめるなよ！！」

怒鳴ったら去っていった練習生たち
ったく……あ！！

DH「A、大丈夫！？」

振り向くと、ぽかんとした顔

だけどみるみる、むうって顔になってった

あ…多分これは、泣いてるの我慢して、る…？

怖かったのかなって、思わず抱きしめると、

「ごめんなさ、い…」

って、ぽそりと呟いて…
背伸びして、一生懸命に俺の頭を撫でようとしてた