４２ KI ページ44
「でも…今日…」
思い出したのか…
そのショックもあって、倒れたんだろうな
YS「大丈夫だ」
「でも…」
YS「でもじゃない、大丈夫」
「オッパ…」
YS「ん？オッパがこうしてるから、大丈夫だって」
「…」
YS「何もこわいことなんてないぞ」
「うー…」
YS「泣きたいなら胸も貸してやる」
「ふぅー…」
YS「おしおし、いい子だ」
KI「父か(笑)」
YS「オッパだ！！」
KI「うるせー(笑)」
YS「…Aがこわくても、オッパがこうしててやるから」
「…でも、ほんとに…声が…」
YS「そのためにも、自分の身体を大事にしろ」
「…」
YS「大丈夫だから」
「…なん、で」
YS「だってAは強いから」
「…」
YS「おまえは強いから」
「…」
YS「だからオッパは、こうやって手を握って、おまえが安心できるように傍にいるよ…おまえがちょっとでも元気になるように」
ふん(笑)
オッパ面しやがって(笑)
YS「今日は、ゆっくり寝ろ」
「ねれ、ない…」
YS「子守唄歌ってやるか？」
KI「おまえの子守唄は声量がでかいってヒチョルヒョンに怒られただろうが」
YS「なに」
KI「…あ、DVDでも観ようぜ…段々眠くなるかもしんねーし」
「最後まで観ちゃうかも…」
KI「そしたら子守唄だ(笑)」
「え、やだな(笑)」
YS「おまえら」←
ベッドの上、並んでDVDを観ていたら、しばらくして寝息が聞こえて来た
ジョンウンの膝を借りるようにして、Aが再び眠った
そろそろAも限界か…
こんなとこにずっといればな…
随分と伸びた、柔らかい髪をそっと撫でる
そこにトゥギヒョンからのメール
『緊急事態、ウネにまで伝わった。どっちか残して帰って来て』
ったく…
YS「お呼びだな」
KI「俺？」
YS「殴り合いになったらおまえのが役に立つだろ」←
KI「おい；」
YS「それに、この膝だし」
小さな頭が、横になっている
KI「分かったよ」
YS「よろしくな」
KI「おまえも、頼んだ」
YS「おー」
ったく、あいつら…
キュヒョンか…
あいつらもそろそろ、限界だな…
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月12日 17時
