２３ MH ページ25
内側から開くそのドアを凝視して、一体どんな人が現れるのかと待ち構えて数秒後、
HC「よぉ」
MH「え；？ヒチョルヒョン；？」
顔を覗かせて、僕の腕をぐいっと引っ張って部屋に招き入れたのは、よく知った事務所の先輩
パタンとドアが閉まって…
MH「ヒョンも一緒の仕事ですか？これ何なんですか？僕何も聞いてなくて…只の料理番組とかじゃないの；？何なんですか；？」
HC「なんだよ、マネから何も聞いてねぇの？ったく…来る前に教えとけばいいのに…脅しすぎたか」
MH「；？なに…」
何がですか、って言おうとした僕の声が、
「オッパ…だいじょうぶ？」
と、奥から聞こえた可愛い声に遮られた
HC「今行く」
え、
え、
え…
もしかして…
HC「お、まじで飯作ってきたのか？ラッキー、まぁとにかく奥行け」
何も分からず、ただヒョンに尻を足で蹴られて、広そうな部屋の奥へと進めば…
やっぱり、
「！…ミノヤ！」
ぱぁ、ってマジで、ぱぁぁって効果音が着きそうな可愛い笑顔を浮かべたAヌナが座ってた
ま、じ、か
これもしかして、何、僕へのドッキリ？←
だぼっとしたスウェット姿の可愛いヌナが今度は両手を広げて「ミノ」って呼ぶ
何だこれ、何、やっぱドッキリ？←
これは、ぎゅっとし返していいんですか、教えてくださいキュヒョニヒョ…
HC「返してやれ、こいつ今人恋しい期間だから」
そのありがたい期間はなんですかヒョン、なんで僕の心の声分かったんですか
「…え、ぎゅってしたら…だめだった？気持ち悪かった？」
ああああああだめじゃないっす！！まじでだめじゃないっす！！！僕のが気持ち悪い←
もういい、ドッキリならそれはそれでもうありがたく…
MH「あの、じゃあ…」
失礼します、ってのは気持ち悪いから言うのは止めて、可愛いAヌナをぎゅっとする
今日は香水じゃなくてシャンプーかなんかの香りがして、ほわわーんって和む
いや、和むとか言って今心臓ばくばくしちゃってるけど←
MH「久しぶりだね、ヌナ……ん？」
「…」
身体を離そうとしたのに…離れない
MH「え、あの…」
HC「言ったろ、おまえらが恋しいんだと。ほら、ミノが飯食いづらいから取りあえず座らせてやれよ」
「ん…」
え、え？なんかヌナ…泣いちゃったり、しないよね？え；？
横に座った僕の腕に、未だぎゅっとしがみつくヌナ
顔を覗き込むと目が合って、
「会いたかった、ミノ」
ってヌナがやっぱり泣きそうに笑った
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月12日 17時
