１５ KI ページ17
YC「だってヒョン、ドラマの撮影の合間でも家に帰ってないってマネージャーに聞いたんスよね…どこに行ってんだろって気になってたら…」
JS「Aと連絡が取れないって、ユチョンと話してて…もしかしたら、って」
たしかに、その二人と言えば…か…
JJ「まぁ、ここまで来たなら手伝ってもらおうと思って」
「オッパ…」
JJ「Aが頼りたくないって言っても、もう俺に「助けて」って言った以上はちゃんと言うこと聞いて？」
「…はい」
RW「それで、何が…？」
JJ「…A、向こう行ってる？」
「…ううん」
首を横に振ったAの隣、リョウクとは反対側にジュンスが腰掛けて、ぎゅうっとAを抱きしめた
「大丈夫、オッパ」
ジェジュンが頷くと、テーブルの上に何枚かの写真が置かれた
俺たちは、その写真を覗き込む
ぴしっと固まってしまった妹の頭に、後ろから優しくぽんっと手を置くと、少し振り返って泣きそうな顔で少しだけ微笑んだ
「…数ヶ月前から、少しおかしいと思ってたの」
Aが話し始めるのを、俺たちは静かに聞いた
「始めは、花束だったの…」
数ヶ月前から、Aのマンションのエントランスの前に花束が置かれるようになったという
大きく目立つメッセージカードには、Aの名前が書かれていたから、おそらくペンが送ったものだと思ったらしい
個人の自宅まで押し掛けるのは良くないけれど、マネージャーが確認したところ怪しいものは無かったし、Aの好きな花ばかりだったから喜んで受け取った
それが、二週間毎日続いた…
それがある日、突然止んだ
ただ単に、もうしなくなっただけだと思った
だけどそれからが、様子がおかしかったという
「なんだか、視線を感じるの…」
RW「視線…？」
「うん、当たり前だって思うかもしれないけれど…なんか、違うの、じぃっと、見られてる感じ…」
タクシーで外から帰った時、自宅を出て散歩する時、友だちと会って外にいる時、
ペンの子たちに見られるなんて当たり前のことだけれど…
「なんか、少し…怖くて…そしたら…」
また、花束が置かれていたらしい
だけど今度は、
JJ「これが入った封筒と、メッセージカードが添えてあったんだって」
それから監視を付けたけど、そこに花束が置かれることは無くなり、代わりに事務所に届くようになった
ジェジュンが並べたのは、
『近づくな』と書かれたカードに、
ドンへとAが写った写真だった…
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月12日 17時
