２ YC ページ6
共に頑張って来た友人たちはデビューが決まって行く
嬉しい中にも不安があるみたいで
さらには、多分俺の存在だ…
YH「ユチョンはデビューも決まったし…別に嫌ってるとかじゃないんだよ…不安なんだと思うから」
大事な仲間をとられるって、そう思ったのかもしれない…
いつもAは何となく、ユノヒョンと話す俺を探ってるような、そんな気がするから…
YH「Aは…本当は良い子だよ？ただ、うーん…恥ずかしいだけ！」←
YC「そ、そうだといいんスけど；」
多分、違うと思うんスよね；
仲良く、なれたらなって思ってたんだけどな…
弟が遠くにいる俺にとって、初めて話した年下の子だったから、妹ができるかもって少し嬉しかったのにな…
それから数日後、お昼の時間に練習室の扉を開けてキョロキョロと誰かを探す彼女を見た
ユノヒョン？ジェジュンヒョン？
でも２人は今日ボイストレーニングで…
「！」
目が合って…俺もこんなんじゃダメっスね…
近づいて声をかけた
YC「ヒョンたちなら、今ボイトレで…」
「違います」
YC「え？」
「これ…」
グイッと目の前に出されたのはお弁当だった
もしかして…
YC「…俺に？」
「…」
こくり、小さく頷いた
YC「い、いただきます」
「…」
初めて２人だけで飯を食べた
YC「ん、うまいっス」
感想を言うと、ほっと小さく息を吐く音がして隣を見ると、彼女も自分の弁当を食べ始めた
これ、もしかしてだけど…
YC「君が作ったんスか？」
「！……はい」
YC「本当に？すごいね」
だって、練習は朝早いだろうに、二人分も作るなんて…
YC「…どうして俺に？」
「え？」
YC「いや…」
「ユノオッパが二人で食べたらって…」
YC「ヒョンが？」
そっか、ユノヒョンに言われたから、か…
ちょっと期待したのに…渋々させちゃったんだろうか…
「…あの、嫌いなものありました？一応、好きなものいれたんですけど」
YC「え？」
「え？あの、だから、好きなものだったら分かるんですけど、嫌いなもの分からなくって…」
YC「え？あー…」
「嫌いなもの、ありました？」
YC「や、ない…無いけど…なんで分かったの、これとか好きなの」
話したかな？
「…前にすごく美味しそうに食べてたから…ユチョンオッパが」
YC「…」
初めて面と向かってオッパと呼ばれた瞬間だったと思う
思い出したのか、少し笑った彼女はとても可愛かった
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月12日 16時
