愛される彼女６ (ページ41)

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Aが俺たちと仲良くなってから、段々と韓国語も上達した頃だった

ダンスレッスンの途中、男女でペアを組むように言われて、俺は迷わずにAの所へ言った

DH「A！一緒に組もう！」

「うん＾＾」

今日も天使だ←

隣にいたヒョクが、悔しそうにこっちを見た

ヒョクも狙ってたんだ(笑)

しなやかに動く彼女に見惚れて何度かリズムが遅れそうになって焦った

それでも、なんとなく合いやすいAとのダンスは楽しかった

だけどレッスンの後半、彼女の集中が途切れたみたいだった

ちらちらと見るその目線の先には、ジェジュンヒョン…

音楽が止まって、先生が皆にそれぞれアドバイスをしてる時、こっそりAに聞いた

DH「もしかしてジェジュンヒョンと組みたかった？」

「え？」

DH「だって、さっきから気にしてるから…」

時々、彼女はユノヒョンじゃなくてジェジュンヒョンのことが好きなんじゃないかと思うことがあった

「あ、ちがうの…そうじゃなくて、ジェジュンオッパ、なにかあったみたいで」

DH「へ？」

ヒョンの方を見たけど、いつもと変わらずに傍にいるユノヒョンとじゃれ合っていた

DH「そう？」

「うん」

Aの返事は即答だった

レッスンが終わって、ジェジュンヒョンの元へかけていく彼女の後を追うと、二人のヒョンも俺たちに気付いた

YH「ああ、お疲…」

「オッパ」

JJ「ん？どうしたの？」

ほら、いつも通りなのに…

「…オッパ」

JJ「…うん」

もう一度、Aが呼ぶと、ヒョンの瞳が切なげに揺れた

「ジェジュンオッパ借ります＾＾」

YH「え？ああ…」

JJ「うん、ちょっと…今日は二人で帰るね」

いつも弱々しいAだったけど、その時はAがヒョンの手を強く引っ張って行くように見えた

その日大人数で俺たちが暮らす宿舎に帰って来たジェジュンヒョンは、

JJ「今日はごめん…最近、ちょっと喉の調子が悪くて…いろいろと悩んでて…ダンスにも身が入らなくて…」

ずっともやもやしていたストレスが歌にも出て来て、とても落ち込んでいたらしい

Aが唯一、気付いたんだ

そういうことが何度かあった

Aの気持ちにジェジュンヒョンが、

ジェジュンヒョンの気持ちにAが、

誰にも見えないお互いの気持ちを、二人だけは互いに触れられる…そんな時がよくあった

どうして分かるのか彼女に聞くと、

「なんとなく、分かるんだ」

そう言って優しく笑った