5 HN ページ5
HN「……だめだ」
髪もそこそこに乾かして、服を着ると宿舎を出る
早く、早く
エレベーターの短い時間さえももどかしい
.
.
CB「行った？」
HJ「うん、バタバタうるさく出てった(笑)」
BC「ハニ、明日からちゃんと離れられるのかな〜(笑)」
HJ「前も一日も保たなかったじゃん、ヌナも多分それ分かってますよ」
BC「ま、Aがうまくやるか…」
.
.
ドアの前に着くと、メッセージを送る
暗証番号は知ってるけど、勝手に入らないのがルールだ
既読になったのを見てさらに少しだけ待つ
それからやっと、番号を押してロックを解除した
リビングに居ないのを確認して、迷いなく寝室に進む
小さな布団の山をベットに見つけて
急いでその隣に自分も横になって、それを優しくトントンと叩いてみる
「入っていいって言ってないのに」
もぞもぞ動いたヌナが布団から顔を覗かせた
何だかその声を聞いただけで、ちょっと泣きそうになる
ヌナがまだ僕をスルーしないでいてくれるからだろうか
眠そうな瞼を軽く擦るヌナの手をそっと取ると、優しく握る
HN「…ヌナ、入室許可のメッセージはいつも既読するだけでしょ…」
「…なに…？泣いてるの？」
HN「……泣いてない」
「…ハニ、明日も早いから自分の部屋で寝なよ」
強がって見せると、ヌナはあっさりと背を向けるように寝返りを打った
それはそれで悔しくて寂しくて、小さな背中をつんつんと指でつつく
それでもヌナが振り返ることはなくて
HN「ねぇ、ごめんってば…」
「仲直りならしたでしょう？もう私には謝らなくて大丈夫だよ」
HN「だって明日からヌナと話せないし抱きしめられないんでしょ？」
「うん、朝になったら蹴飛ばして追い出すよ」
HN「ひど…」
「…？……だから何で泣いてるのよ」
HN「だって……あ、ねぇ、ヌナ笑ってるの？僕が泣いてるのに？？」
「だって…(笑) ハニが子どもみたいなんだもん、どうしたの？明日から話せなくて悲しくなったの？スケジュールでお互い数日離れてることもあるじゃない」
HN「それとは話が違うじゃん…」
僕がそう言うとやっぱりクスクス笑っているので、
今なら大丈夫かなぁって思って、後ろからぎゅっと抱きしめてみた
普段少しクールな所のある彼女がこうやって自然に笑うのを見るといつもちょっと嬉しくなるんだ
ふわっと優しい香りがして、さっきまで焦ったり悲しくなったりしてた心が落ち着いていく感じがする
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ルル(プロフ) - 舞桜さん» お久しぶりです。こちらも読んで頂きありがとうございます！楽しいお話更新出来るように頑張ります！ (1月25日 8時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - お久しぶりです。スキズくん達の私の推しはヒョンジュンです。是非絡みをー (1月25日 0時) (レス) @page9 id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2024年1月24日 23時
