それすら難しい * ページ7
支度を終えてタクシーに再び乗り込むと、読んでいなかったメッセージが目に入る
昨日の夜、丁度店についた頃だ…
『マル、元気にしてる?』
って一言…
それより前のメッセージは活動が始まった頃に『忙しくなる』というようなことを伝える俺のメッセージに、応援してくれた彼女のメッセージで終わっていて…
"A、待ってると思うよ…友だちでしょ"
キュヒョンがそう言ってくれた時、
本当にそうかな?って不安に思っていた自分が恥ずかしい
やっぱり彼女からいつも先に手を伸ばしてくれるんだなと思って…
しばらく途切れていたメッセージ
忙しい俺を心配するこの一言を送ることもきっと躊躇っていたんだろうなと思うと
"私、マルと友だちになれてよかったな"
そう言ってくれた彼女に
これからは心配させないようにたくさん連絡したい
やっぱりよかったな、いつか今度もまたそう思ってほしい
『うん、昨日Aに会えたから元気だよ』
『返信遅いよ(笑)』
『ごめん(笑)今気づいたの』
『もう着く?お店は閉めてるから着いたら電話して』
『うん、あと5分くらい。何か買ってこうか?』
『大丈夫』
へへ…楽しみだな
わー…天気もめちゃくちゃいいや…
.
.
「え?Aの手作りパン?」
「まさか(笑)近くに朝早くから開いてるパン屋さんがあるの、美味しいんだよ」
いつもお店用の服を着ていたから、Tシャツにデニムを履いた彼女は新鮮で
休日、って感じ…
「忙しかったから、まさか自分がこんなに朝から動けると思わなかった」
「本当に大変だったんだね、キュヒョンさんから写真送られてきたんだよ」
「え!?どんな?」
衣装のままじゃないかと冷や汗をかいた俺に、彼女はクスクス笑いながら画面をこちらに見せてきた
写ってるのは移動車の中で眠る俺
「なんだよこれ;」
「ぐったりしてるマル、って(笑)ふふ、寝顔が子どもみたい」
「む…昨日Aだって子どもみたいだったよ…」
「…寝顔なんて見ないでよ」
「先に寝たのそっちじゃん(笑)」
「もう……今日は?何して遊ぶの?」
遊ぶ、とその言葉が彼女の口から出てくると
まるで小学生に戻ったみたいに純粋な気持ちになる
「いつもは?何して遊んでるの?」
「遊ぶというか…ソジュンにカフェに連れてってもらうかな、巡るの好きで」
「…」
そっか…
俺、昼間に一緒にカフェに行くのも難しいじゃん…
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ルル(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます!何度も読んで頂きありがとうございます、いつもお待たせしてすみません…引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります! (1月25日 8時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 更新楽しみにしていました。大好きなお話で何度も読み返して待っていたので嬉しいです。これからも応援しています(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” (1月25日 6時) (レス) @page16 id: 332aac4396 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 夏海さん» コメントありがとうございます、私も書いてて好きなお話なので嬉しいです!ゆっくり更新ですが引き続き楽しんでもらえたら嬉しいです! (1月23日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます!このお話がとても好きで次のお話を待っていたのでとても嬉しいです(*^^*) (1月23日 23時) (レス) id: 774860b99b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちぇりーさん» コメントありがとうございますTT待っていただけて楽しんで頂けて感謝感謝ですTT (11月19日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルル | 作成日時:2022年6月10日 13時