俺と遊ぼう ページ5
.
.
マル
あの時あなたが、
"俺と良い思い出、ここでたくさん作ろうね"
ってそう言ってくれたこと
優しく笑ってくれたこと
本当に嬉しかったんだよ
あの夜やっと
本当にあなたと友だちになったんだなって
まだあなたの名前も知らなかったのに
不思議とそれだけは確かに思えたの
この人が離れていきませんように、
そう思った気がする
.
.
「ん……」
目を覚ますと、部屋の天井に朝日が差し込んでいた
…朝…？
！
「マル！」
身体を起こして辺りを見回す
「んぅ……」
「え…」
私が眠っていたソファの下
床に寝転がっている彼
いつ寝ちゃったんだろう…ソファまで歩いた記憶がない…
「…マル、マル起きて…朝…」
「んー…」
「マル、今日仕事は？キュヒョンさんに聞く？時間大丈夫？」
「大丈夫……今日オフだから…」
ふわぁ、と大きく欠伸をしたマルが
薄く目を開けた
「おはよ…」
「お、おはよう…身体痛くない？」
「…いたい」
「(笑)」
ゆっくりと身体を起こした彼が、
ソファに肘をついてこちらを見上げる
「よく寝れた？」
「うん…ごめん、私…記憶が…」
「A、話してる途中で先に寝ちゃうんだもん…」
「…もしかしてソファに運んでくれた？」
「うん、椅子に座ったままだとしんどいかと思って…さすがに部屋に入るのはあれかなって」
「ありがとう…ごめん…」
にこにことこちらを見つめたままのマル
ちょっと気まずい…
「あ、顔洗ってくるね…」
「うん」
恥ずかしい…飲み始めたのは私なのに、寝ちゃうだなんて…
それに運んだって…
はぁ…
マルのこと言えないくらい失態だな…
「A」
「う、うん？」
「あのー…」
「？」
「…急いでないみたいだし、もしかして…」
なにかもじもじしているマル
言葉の続きを待ってみる
「もしかしてAも休み？」
「？…うん、定休日だから」
「！！」
「？？」
彼の表情がぱあっと明るくなっていくのが見て分かる
どうしたんだろう
「…今日、俺と遊ぼう」
「……ん？」
「ね！」
「え？」
「ソジュンとじゃなく、俺と遊ぼうよ！」
「ソジュン…？」
どうしてここでソジュンの名前が出てくるのか分からずにいると、
「一時間後に戻るからそしたら朝ごはんね！」
とだけ残して、彼は急いで階段を降りていった
そうして私達の初めての休日がやってきた
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ルル(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！何度も読んで頂きありがとうございます、いつもお待たせしてすみません…引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (1月25日 8時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 更新楽しみにしていました。大好きなお話で何度も読み返して待っていたので嬉しいです。これからも応援しています(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” (1月25日 6時) (レス) @page16 id: 332aac4396 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 夏海さん» コメントありがとうございます、私も書いてて好きなお話なので嬉しいです！ゆっくり更新ですが引き続き楽しんでもらえたら嬉しいです！ (1月23日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話がとても好きで次のお話を待っていたのでとても嬉しいです(*^^*) (1月23日 23時) (レス) id: 774860b99b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちぇりーさん» コメントありがとうございますTT待っていただけて楽しんで頂けて感謝感謝ですTT (11月19日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2022年6月10日 13時
