彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ9)

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運命と因果のバディ3 ページ9

フィオ「く、黒の髪……！？」

A「う、うそ……伝説の……黒の民……？」

ターフェ「力もないのに飛び出すんじゃない！アホ馬鹿青茄子！！」

フィオ「あ、あおなすび？」

A「ターフェ…き、君ってあの伝説の黒の民！？」

マスグラ「マスター幻術が解けてますよ。魔力があんまり残ってないでーす！」

ターフェ「ん？道中でやりすぎたか」

男「化けの皮がはがれたな！黒の民のクソガキ！」

男がターフェを指差す。

男「お前のせいで商売道具破壊されたんだ！絶対、金に変えてやる！」

ターフェ「こっちだ」

ターフェは２人を連れて逃げる。
後ろで、待てー！と声が聞こえた。

路地裏に逃げ込んだ。
フィオ「ターフェ、ありがとう助けてくれて…。Aも、魔法陣ありがとう…」

ターフェ「いや、それよりこんなことに巻き込んでしまってすまない」

A「ごめん、ターフェにも魔法陣を展開させていれば……」

ターフェ「あ、フィオ、A、こっちだ」

ターフェがAの手をつかむ。

バリッ

A「い″？！！」
(やられた！油断してた……ていうか、これって魂の契約ってやつ……？むう……まずいことになった………)

ターフェはにやっとして走る。

フィオ「彼らは一体？」

ターフェ「さぁ？人身売買でも始めようって奴らじゃないかい？」

フィオ「えぇ！？」

A「あぁ、そうなんだ……」

ターフェ「仕方がないことさ。黒の民は希少価値だからね。今更気にしてもな」

フィオ「──……仕方ないことない！！狙われるのは誰だって怖いよ！」

フィオはそう言うと立ち止まって振り返る。

A「フィオ！？」

ターフェ「おい！？」

フィオ「待ちなさい！人身売買は犯罪です！貴方たちも真面目に……」

ターフェ「おい、説教なんて………っておい、A！！」

Aもターフェの手から逃れ、フィオの前に立つ。
すると、男がまた銃をはなつ。

男「説教なんて無駄だぜ！どきなお嬢ちゃんたち！」

パァン！！！

ターフェ「──……！」

ターフェの前に立っていたのは黙示録を持つフィオと、かけていたメガネを外し魔法陣を展開するAだった。