彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ8)

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運命と因果のバディ2 ページ8

A「へへ、ありがとう」
(……気づいてないよね……？)

ターフェは更に続ける。

ターフェ「そういえば、かのターフェアイトもフォリアと幻の民であるレナに倒されたとか…」

フィオ「そうです！！やっぱりフォリア様とレナ様は素晴らしいですよね！！」

フィオはまた楽しそうな顔をしている。

マスグラ「皆さん、知ってましたぁ～？かのターフェアイト様はレナ様に恋をしてい……」

ターフェが無言でボッと火を出す。

A(バレてるのかな……。怖い………)

ターフェ「気になっているんだが、フィオはどうして時々敬語になるんだい？」

フィオ「それは、その…」

フィオは答えに困っていた。

ターフェ「言いにくいならいいけれど…。バディなんだからさ、何か事情があるなら……」

ターフェはにこっとして言った。

マスグラ「…ねぇねぇ、お２人ともマスターと同じ、Ａクラスなのですか～？」

フィオ「あ、う、うん！そう！私もAもＡクラス！」

ターフェ「へえ、クラスが一緒になる人たちでバディができるようになっているのかな？」

A「それは…どうなのかな…」

３人がゆっくり歩いている後ろで、怒鳴り声がした。

男「おい！」

驚いて３人が振り返る。

男「見つけたぞ！そこの金髪ぼうし！！さっきはよくもやってくれたな！」

そこには、大柄な男とひょろっとした男が立っていた。

A「金髪ぼうしってターフェのことかな？知り合い？」

ターフェ「さぁ？行こう、きっと人違いだ」

ターフェはまた歩き出そうとする。

マスグラ(マスター忘れました？ここにくる道中で襲ってきた何人かの内の奴らですよ)

ターフェ(覚えているわけないだろうそんな雑草)

マスグラ(デスヨネー)

ターフェの言動に腹をたてたのか、男が魔法道具らしき銃を構えた。

男「無視すんじゃねぇー！！その『変装』解いてやるぜ！」

男が銃をうつ。

フィオ「危ないターフェ！」
フィオが２人の前に立つ。

A「……！」

ターフェ「！？おい！！」

ドッ！！！

フィオ「─……あれ？」

攻撃を受けたのは、フィオではなくターフェだった。
Aも魔法で防御していたが、ターフェが前に出るとは予想しておらず、フィオにしか魔法陣を展開していなかった。

ターフェ「──おい、何故飛び出した」

フィオ「だって危なかっ……た……って………え？」

砂埃から現れたのは、黒髪になったターフェだった。