彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ5)

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悪と善の再会3 ページ5

フィオ「すごい！使い魔なんて…。もう召還魔法
まで使えるのですか？」

フィオが目をキラキラさせている。

ターフェ「物付きの悪魔さ、低級で大したこと
ない」

A(嘘だ…。冥王マスグラ…。低級なんかじゃない。しかもさっきのフィオとの握手…。ターフェって一体……)

ターフェ「A、大丈夫かい？顔色が悪いようだが…」

A「あ、だ、大丈夫！！」

ターフェ「そうかい？それじゃあ、Aも
よろしく」

ターフェの手がAに差し出される。

A(また魔力がこもってる……。なんとかして握手はさけられないかな……)

ターフェ「……？」

A「ご、ごめんなさい、握手はあまり好きじゃないんだ…」
(む、無理やりすぎたかな…、うわ、ターフェめちゃくちゃ変な顔してるよ…)

ターフェは、しゅんとした様子で、

「そうなんだ、残念だな…」

と、言った。

A(わ、なんかほんとに申し訳ないや…)

フィオは、そうだったの？、と心配そうな顔をしていた。

A「それよりさ！ターフェはこれから用事とかあったりする？」

ターフェ「いいや、これから寮に帰って街を歩いて回ろうと思っていたんだが、何かあるのかい？」

A「私たちも、この後２人で街を歩いて回ろうとおもってたんだ！だからさ、３人で回らない？」

ターフェは考える仕草をしてから、「ぜひ」と
答えた。

ターフェ「それと、ずっと気になっていたんだが、フィオ、『僕』って無理に使ってないかい？女の子なのに『僕』は珍しいけれど…
そう思わないかい？A」

A「え？！い、いや…もう慣れたし…ね？」

フィオ「おかしいかな！？そういう女の子もいると思うけど…」

ターフェ「まあ…そうだけどね」

マスグラ「ふふ、２人とも天使ですねえ」

うるさいぞマスグラ、とターフェが言うと、マスグラは小声でターフェに

マスグラ(でもマスター、フィオ様とA様
　がバディなんて幸先がいいじゃないですか～
　 ………特に、A様とは……)

と言った。
ターフェはうつむいた。

ターフェ「あぁ、そうだな。今日ばかりは大嫌いな神様に感謝するよ」
(フォリアから奪われた魔力を取り返し、
Aの能力を…)

～うーん！文字数！～