彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ34)

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疑惑と疑念のクラスメイト17 ページ34

ターフェ「仕方ない……見せてやろう、
フィオ、杖を貸せ」

サファ・マリン『へ？』

フィオは慌てて黙示録を出す。
ターフェが杖を受け取ると、大人の姿……ターフェアイトに変わった。

サファ「！？」

マリン「えぇ！？」

ターフェ「私は悪の大魔導師ターフェアイトの生まれ変わりというやつさ」

サファ「本当に……？」

マリン「……狡猾さ、魔法……使い魔の冥王……
君が大災厄ターフェアイトの生まれ変わりというのも信じざるを得なくなるな……」

ターフェ「ふん。おい青茄子、消していいぞ」

その言葉を聞いたフィオは杖を消す。
もとの姿に戻ったターフェはまた続ける。

ターフェ「……で？没落皇子。その外ハネはお前の護衛か？恋人か？」

サファは怒ったように反論する。

サファ「ち、違う！さっき助けたのは……こいつに権力があるからで……」

きっとマリンを睨むサファ。

サファ「馬鹿だしきもいしハゲてほしいけど…」

ターフェ「散々だな」

涙目になって言うマリン。

マリン「彼女は……さっきも言ったが不死実験の希少な成功例でね……その………こっそり連れ出して……復讐もだけどサファの呪いを解きたかったし、外の世界も見てほしかったし…」

フィオ「なら、さらってきてしまったのですか！？」

マリン「…そうなる。彼女の本名はサファ・ミレニアムで今のパパラチアというのは偽名……」

すると突然、室内にターフェの笑い声が響き渡った。

ターフェ「ふふっ……ふははははは！」

サファ・マリン『！！』

ターフェ「お前、気に入ったぞ！私は自分の欲求に忠実な奴というのは嫌いじゃないんだ。
いいぞ、レマン帝国転覆計画、のってやろうじゃないか。見返りは頂くがな。
私のことはターフェと呼べ」

A「あ、あの私も……出来ることなら人体実験も止めたいし……！」

フィオ「私も……！」

サファ「ちょ、ちょっと待ってAさん、フィロ姫……。君たちはそれでいいの？僕ら君たちを殺そうと……」

フィオ「はい、もちろんです。
……というのも君たちたちが私たちを殺そうとした気持ち……わからなくはないからです」

A「うん……。私の力とフィオの持つ杖は悪意のあるものに渡れば世界を滅ぼしかねないと、散々フィオの母様から言われていたから…。
私もまだ力を抑えきれてないし、懸念するのは無理のないことだと思う」

～文字数の都合♡～