彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ4)

今日:26 hit、昨日:2 hit、合計:22,728 hit

悪と善の再会2 ページ4

???「…フォリア・フォスフォールと、レナ・リーゼル……」

フィオ「フォリア…？」

A「………！」
(……今、レナって言った……？)

フィオは不思議そうな顔を、Aは驚いたような顔をしている。

???「あぁ、いや…」
　 (しまった…思わず…)

フィオ「もしかして…君もフォリア様やレナ様のことが好きなの！？わた…僕も英雄伝説大好きで…、彼女たちは憧れで…」

A「わ、私もそうなの！！君もなの！？」

少年は引きつった笑みで肩をぎくっとふるわせた。

すると、フィオは、はっ…として、

フィオ「あ、ご、ごめんなさい、いきなり……貴方は１年生ですか？」

と、あわてて聞いた。

???「ああ、１番の人を探しているんだが…」

その少年は１番と書かれた紙をフィオたちにひらりと見せた。

フィオ・A『１番？！！』

２人は驚いた。バディは普通は２人だからだ。
だから、３人目だなんて……。

A「そ、その、私たちも１番なの！だから、私たち３人でバディってことになる…」

フィオ「普通は2人なんだけど…」

空気が悪くなってしまう前に、Aが切り出す。

A「私、A・ルナーゼ！」

フィオも続けて言う。

フィオ「私…あ、僕、フィオ！フィオ・ユークレース！」

A「君のような……なんていうんだろう……
　絵画の王子様のような、綺麗な男の子だと、少し緊張してしまうのだけれど…」

フィオ「は、はい。まったく同じ意見です…。
それで、君の名前は…？」

少年はにっこり笑って名を告げる。

???「ターフェ・スフェライト。気軽にターフェって呼んでほしい」
　
ターフェと名乗った少年は手を差し出す。

A(ん？握手かな？)

まずはフィオが手を伸ばす。

フィオ「う、うん、ターフェ！よろしく！！」

バリッ

フィオ「わっ！！」

フィオの手に痺れが走って、思わず手を離す。

A「……！？」

Aは気づいていた。フィオと握手をする前、ターフェの手に魔力がこもっていたことに。

ターフェ「ああ！すまない、フィオ。うちの使い魔が悪さをしたようだ」

すると、ターフェの帽子がしゃべりだす。

マスグラ「どうも！フィオ様！A様！！
　マスグラと申します～☆
　マスターの秘書です！
　マスちゃんって呼んでくださいね」