彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ26)

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疑惑と疑念のクラスメイト9 ページ26

フィオ「あ……いた！」

塔の中からずっと見ていたターフェ。

フィオ「探しましたよ！さっきの魔法、ターフェですか？」

ターフェ「いや、あれはAだ。お前、見えなかったのか？」

A「あれ！？見えてた！？見られないように隠して発動させたのに……」

ターフェ「甘い。あれは多分あの２人にも見られていたぞ」

A「え！！？だ、大丈夫かな……、バレたらまずいんじゃ……」

ターフェ「あぁ、まずいだろうな」

A「あ、本当にまずいんだ…」

ターフェ「今回の件に関係はあるかは不明だが、私が調べた結果、あの金髪の外ハネとピンク髪はスパイの可能性が高い」

フィオ「えぇ！？」

A「うそ……！！」

そこに１羽のとりが窓から入ってきた。

フィオ「おじい様！」

その鳥は、アンの変装したものだった。

アン「先程の化け物は上級生が召喚実験で使う魔法道具が壊れているのに気づかず使用したため間違えて呼び出されたようです」

A「そ、そうなんだ…」

アン「しかしながらターフェアイト。貴方、さっきの黒いの…“昔”よく使っていましたよねぇ？」

ターフェ「おいおい、私は関係ないぞ。
それにアレを召喚していたのはマスグラだ」

マスグラ「あ～んマスタ～ネタバラしなんて最低～」

フィオ「マスグラさんが…」

A(じゃあさっきのって一体…)

ターフェ「さっきのスパイの話だが……
フィオ、A、お前らおとりになれ」

フィオ・A『え？』

マリン「……何か……用？スフェライト君」

ターフェがマリンに話しかける。

ターフェ「パライバトル君、今日の昼の時なんだけど……」

トラ「そうだ女子！！」

トラがいきなり声を上げる。

トラ「女子達が先に帰った今しかない！好きなタイプについて話そうぜ！
俺は気が強くてかわいい子がいいです！
トリフィーは！？」

トリフィー「僕か！？しかもいきなり呼び捨てか……」

ターフェ(クソが……)

マスグラ(マスター落ち着いて☆)

トラ「いーじゃん！俺はトラって呼んで！
ターフェは！？」

ターフェ「……はぁ、そうだな。私は明るくて優しい女の人が好きでね。」

ターフェはチラッとマリンの方を見て続ける。

ターフェ「サファ・パパラチアさんみたいな冷たそうな人はちょっと苦手かな……」

そのターフェの一言に、マリンがピクリと反応した。