彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ3)

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悪と善の再会1 ページ3

─遠い、遠い、昔の話
　世界にはとっても悪い魔導士がいました。

その魔導士は残虐非道で強大な力をもち、沢山の血が流れました。

しかし突如現れた正義の魔導士２人が彼を倒したのです。

その伝説は、再び動き出す─

　
　これは、とある３人のお話

沢山の生徒であふれるパナシェドール学園前で、フィオとAはその大きな建物に見とれていた。

フィオ「ここがパナシェドール学園…！バディくじ引きですって！さあ、早く行きましょう、A！」

A「うん、フィオ！」

フィオがAの手を引き、走り出す。

上級生「はぁ～い…新入生～、バディくじ引きはここら辺でやってるよ～…面倒くさ…」

一方こちら。

上級生「…おー！君１番か～、なんか縁起いいなぁ」

???(さすがマスター、貴方様に相応しい数字ってやつですねえ)

???(おい、マスグラ、わかっているとは思うが学園内では…)

???(わかっていますよお～、にしても「バディ制度」なんて、マスターには似合いませんねぇ)

─かの悪の大魔導士の名は
　ターフェアイト・スピネル
　といいました─

???(まあ、その通りだが…。ともかく地位はある程度必要だ。この国だとここが１番の魔法学園だからな)

そう言った灰色のマントを羽織った少年は歩き出した。

???「優秀な手駒もついでに作って、また始めようじゃないか。新たな悪の大魔導士の伝説を」

　
　 ─そしてかの英雄たちの名は─

フィオ「今日で私たちも16歳…。
やっと強い魔法の勉強ができる…。
がんばらなきゃ、みんなの為にも……。
ですよね、A！」

A「うん、フィオ！ていうか、私たちでバディとか、なんか運命感じる！！
良かった！フィオとバディで！
一緒に、強くて優しい善の魔導士になろう！」

３人『ん？』

Aたちがその声の主の方、隣を見ると、その隣の少年もこっちを見ていて、目があった。

A(綺麗な顔…)

???(マスター、彼女たちですよ。
貴方が生まれかわってまで探した善の魔導士たち……。
英雄である「彼女たち」です)

???「…フォリア・フォスフォールと、
　レナ・リーゼル……」