彼と彼女と幻の民の魔法契約 (ページ12)

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運命と因果のバディ6 ページ12

フィオ「し、しかしこの杖は人を選びます。契約呪文は知っていますが、なにが起こるか─…」

ターフェ「大丈夫だ、信じてくれ、君のバディを」
(…Aは…私の正体に気づいていないのか……？)

そう思いターフェがAの方を見ると、Aはなにも知らない様子で、ターフェが杖にさわれたことに感動しているようだった。

フィオ「……わかりました。ですが危険だと思ったら杖から手を離して下さい！いいですね！」

ターフェ(ちょろ甘…)

すると、「アニキ！こっちで話し声がするっす！」と声が聞こえてきた。

ターフェ「フィオ、早く」

フィオ「う、うん。
我が名において我が魂と契約を果たさん！
応えて『黙示録』！」

フィオとターフェのまわりを白い光が包んでいく。

男「うわまぶし……ってうわーー！！」
男「アニキー！？」

パァンｯ！！！

ターフェ「なるほど…、こうすれば一時的に力を取り戻すことができるのか……」

マスグラ「キャー！マスターかっこいい～」

けむりの中から現れたのは、大人になったターフェの姿だった。

フィオ「…ターフェ？」

A「え！？タ！？タ、タ、ターフェアイ…………はっ！！」

まずい、とAは口をおさえる。

ターフェ「……おや、A、私を知って……いや、後にしよう。その前にあいつらにお仕置きをしなくちゃなぁ」

A(あ、危なかった！それにしても、あの姿はたしかにターフェアイトだった……私の数少ない前世の記憶に出てくるあの悪の……)

男「いちち～！」
男「アニキ～！」

男たちに、ターフェが近づく。

ターフェ「おい、雑草ども。一つ選ばせてやろう」

え？あのガキ？？と男はターフェの姿に驚いている。

ターフェ「火に炙られて焼死か
水に溺れて溺死か
電気による感電死か
地に埋もれて圧死するか
呪いによって衰弱死するか
空気を奪って窒息死するか

どれがいい？」

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た、ターフェ様怖し……