ハロウィン - shion ページ10
-your side-
お昼からカラオケのバイトなんだけど全員で仮装することになってるから、それ用のメイク中。
服は一週間前にバイト仲間とドンキに買いに行ったんだけど結構品切れで、
残ってたのが、囚人服×1、セーラー服×1、ナース服×2、ドンペン着ぐるみ×3。
私も友達も派手なタイプじゃないから、なんとなく被る気がして、せーので指差したらやっぱり被った。
囚人服って普通人気無さそうなんだけどな。
私的にドンペンはちょっと嫌だし、セーラーとナースは羞恥心が勝つって感じで、多分友達も同じ。
火花が飛び散るジャンケン大会が開幕した。(そこまでではない)
結果は一回戦で無事敗退。
究極の選択に迫られ、ナースを選んだ。
特殊なメイクとか全然必要無いと思うけど、ナース服着てるのに普段の顔晒すのが恥ずかしくて、動画を見ながらメイクしてる。
ｶﾞﾁｬｯ
あ、起きた。
汐恩昨日めっちゃ遅くまでバイトで、私が起きた時点でもめちゃくちゃ気持ち良さそうに寝てた。
「何しとるん」
振り向いたら、腰を抜かしてる。
『ごめんごめん！(笑)』
「びっくりするわ、ほんま」
「コスプレ？」
『うん、全員して来いって』
「何着るん？」
『ナース服』
「エッッ」
『そこの袋に入ってるけど』
外袋に貼ってある写真をこれでもかってぐらい見てる。
「これ着てバイト？」
『うん』
「コールセンター？」
『コールセンターはこの前辞めたって(笑)』
「知ってるけど」
『知ってるんかい』
「ちょ、一回着てみて」
『うん、この後着る』
「...そうゆう事やないんやけど」
なんかブツブツ言ってるけど、私も暇じゃないからメイクに戻る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜桃 | 作成日時：2023年10月21日 14時
