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「お待たせ！」
『お疲れ』
「観に来てくれてありがとう」
「ちゃんと勝ててよかったわー！」
『はは、純喜めっちゃ活躍してたじゃん』
ちゃんと観てくれてるんや、嬉しい
やっぱり好きな人の応援があるのと無いのでは違うよな
『この後どうする？』
「あー、どっか行くにしても1回汗流したいんよな」
『じゃあうち来る？』
「行く！」
ってことでAの家に着いて、シャワー浴びて、ソファに転がってる
「俺このシャンプーの匂いめっちゃ好き」
『へぇ、確かホワイトなんちゃらって名前だった気がする』
「白のなんかって事？」
「マシュマロとか？」
『えー、分かんない』
あー、なんか眠たなってきた...
今日結構走ったからなぁ
あ、寝てたわ
時間を確認しようとすると左手に違和感を感じる
あれ、俺手繋いで寝たっけ？
いや繋いでないと思うんやけど、
だってA床に座っとったし、体制的に無理やった気がする
『んん、起きたの...』
「おん、思いっきり寝てたわ」
『、あ』
『ごめん』
なぜか謝られ、手を離される
「繋いだのAやったん！？」
『...いや』
「え、違うん」
『いやぁ、違くはないけど』
滅多にないことやから嬉しくなって、また手を取る
「なに？寂しかった？」
『別にそんなんじゃないよ』
「そうなん？」
「試合来てくれたんも関係ない？」
『うん』
キッパリ言われた。なんか傷付く。
『純喜今日夜ご飯食べてく？』
「うん！」
「てか、泊まってったらあかん？」
『別にいいけど』
『私土曜プレミアム見たいからそれまでにご飯とお風呂終わらすけどいい？』
「全然ええよ！」
それにしてもやっぱり今日のAおかしいんよな
映画は絶対一人で見たいって前に言うてたし、自分から家に誘うのも珍しい
まあでもそうゆう日もあるよな、と自己完結させてAに抱きつく
いつもなら絶対｢苦しい！｣と言われるのに、今は満更でもなさそうな顔をしてる
変な感じするけど、俺からしたらサービスタイムみたいなもんやから存分に楽しませてもらおう
たまにはこんなに日もええな。
後々聞けば、俺らと同じように高校の時から長く付き合ってる彼氏がいた友達がこれといった理由も無く破局した、というのを聞いて不安になっていたらしい
やっぱり俺の彼女、世界一可愛い
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作者名：桜桃 | 作成日時：2023年10月21日 14時
