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お店に到着
「マグカップってどんなん？」
『覚えてくれてたんだ』
「忘れへんよ笑」
そうだった。スカイくん記憶力すごいんだった。
マグカップは結構私からハッキリ言った事だけど本当に些細なことでも覚えててくれる。
『そんなにこだわりは無いんだけどレンジ使えるやつが良くて』
「あの店とか良いのありそうちゃう？」
『ほんとだ、行こ！』
まだ時間も早いから色々回ろうってことになって結構たくさんのお店を見て回った
途中、入口に置いてある帽子が目に入って「スカイくん似合いそう」って私が軽く呟いたら嬉しそうに被った姿を見せてくれて、思った通りすごく似合ってたからそれを伝えると「せっかく来たんやし」って言って買いに行ってた。
その帽子をスカイくんが日常的に被るんだって考えると、なんとも嬉しくなる。
『マグカップこれにしようかな』
「ええやん、持ちやすそうやし」
『うん！ちょっと買ってくるね』
今日一日、いや出会ってからずっと
スカイくんから色んなもの貰ってばっかりだなって思ってて、使うか分からないけど感謝の気持ちだけでも伝わればいいな、と色違いの黒のマグカップも手に取る。
『お待たせ！』
「全然待ってへんよ」
「まだ時間大丈夫？」
『うん！』
「近くでイルミネーションやってるらしいんやけど見に行かん？」
『え！行きたい！』
スカイくんの隣を歩く
何気無い会話も楽しくて空はどんどん暗くなるけれど時が過ぎるのを感じない。
『あ！あそこもう光ってる！』
「ほんまや、綺麗やな」
『結構混んでそうだね』
「Aちゃん人混み苦手？」
『ううん、スカイくん大丈夫なのかなって思って』
「大丈夫やで」
『あ！さっきの帽子被るのはどう？』
「はは、じゃあ被ろか笑」
「どう？」
『めっちゃいい感じ！』
『オーラは隠しきれてないけど笑』
「オーラてなんやねん笑」
『えー、なんだろね笑』
『あれかな？生まれ持ったかっこよさ、みたいな』
「ふーーん」
『なにそれ笑』
「てか上めっちゃ綺麗やで」
『わあ、ほんとだ』
この状況自体信じられない事なのに、景色までこんなに綺麗だったら真剣に夢の中なのかとと思ってしまう。
本当に空間が輝いている
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作成日時：2023年8月29日 23時
