戻れるのなら戻りたい (ページ42)

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私は行き先を知らないからスカイくんの一歩後ろを歩く

「ここなんやけど」

着いた場所は木製の建物がおしゃれな洋食屋さん

「俺が好きなんはこれ」

『おいしそう、私それにする』

「俺も久々やしこれにしよ」

注文してくれて、お洒落な所だなぁと思っていると

「さっきのピアス付けてみいひん？」

『付けたい！』

元々付けてたピアスを外して付け替える。

顔を上げると、スカイくんが付けるのをめちゃくちゃ手こずってる(笑)

『大丈夫？笑』

「むずない？これ」

『確かにちょっと形変わってるかも』

『付けようか？』

「いい？笑」

向かい合わせに座ってたから反対側に移動する

付け終わって少し目線をずらすとスカイくんの横顔が目に入る。

普段見ることもないから綺麗だなぁと見蕩れてしまう。

「なに？見惚れてた？笑」

『え、あっ、うん』

え？

今見惚れてたこと認めた？

完全にうんって言ったよね？

間違っては無いんだけど...

恥ずかしすぎる

1人アワアワしてると真っ赤になってるスカイくんの耳が見えた。

『え』

「あっ」

出た声と私の目線で耳が赤いことに気づいたみたいで耳を引っ張り始めた。

やばい、可愛い

『引っ張りすぎだよ(笑)』

「冗談で言ったのに...」

｢特製オムライスになりまーす｣

いいタイミングで店員さんが来てくれた。感謝。

届いたのは変わったソースのオムライス。

ちゃんと座り直して、2人で手を合わせて食べ始める。

『めっちゃおいしい！』

「良かっ！」

「好きな食べ物とか聞いたことなかったから不安やってん笑」

『私は結構なんでも食べる笑』

「そうなんや、俺もあんま好き嫌いとかない」

『そうなんだ！』

「また2人でご飯食べよな」

肯定の返事をしてもいいのか分からなくて、結局小さく頷いた。

「またお越しくださいませー！」

またスカイくんにご馳走してもらっちゃって申し訳ない。

一応私の方が年上なんだけどな...

「いらん事考えてる顔してる」

『え？』

「俺がしたくてしてる事やから気にしやんといてな」

『…ありがとう？』

「なんで疑問形なん笑」

『さっき言われたこと思い出してた笑』

「ははっ、偉いやん笑」

チェキ会の時みたいに頭を撫でられる。

人通りは少ないけど外だから緊張するよ…

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