戻れるのなら戻りたい (ページ34)

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冬休みも終わってバイト帰り

ベッドの上でゴロゴロしながらスカイくんの配信を見る。

あれからLINEは返すタイミングを見失っちゃって無視してしまってる。

なんで追加してくれたのかもよく分からないし自分からは送れない。

配信終わっちゃったからそろそろ寝よう

prrrrr ～♩

sky
LINEオーディオ...

はっ？！

スカイくん？！？！

『も、もしもし..？』

勢いで出てしまった

「もしもし！突然でごめんな」

『ううん、なにかあった？』

「用無いと電話したらあかん？」

『え？』

「声聞きたかってん」

『あ、うん』

戸惑いすぎて返す言葉が分からない。

うんってなんだよ、うんって

「なにしてた？」

『スカイくんの配信見てたよ』

「それはそうやな笑」

「今日授業やった？」

『うん』

「大変？」

『そんなことないよ、もうすぐ試験だけど笑』

「そっか」

「今度2人でどっか遊び行かん？」

え？

「嫌？」

『嫌じゃないけど...』

「じゃあ行こや！」

『いいの？』

「うん、俺が行きたいねん」

『...じゃあ』

圧に負けて肯定の返事をしてしまった。

別に断りたいわけじゃないんだけどさぁ… ほんとにいいの？

「どっか行きたいとこある？」

『…』

『わかんない、頭がまだ追いついてない』

「そんなびっくりした？」

『めっちゃびっくりした』

「特になかったら決めちゃうんやけど」

『スカイくんと出かけるって想像できなくて』

「確かにな笑」

「普通にショッピングセンターとかどう？」

『行きたいかも』

「かもってなんやねん笑」

『昨日マグカップ割っちゃったから新しいの欲しいなって笑』

「そうなんや、指切ったりしてない？」

『してないよ、寿命だったみたいでお湯入れたら勝手に割れたの』

「そんなことあるんや｣

「Aちゃん普段何飲むん？」

『なんだろ、お茶とか？』

「ははっ、コーヒーと紅茶やったらどっち派？」

『紅茶かな？カフェオレとかは好きだけどブラックは飲めない笑』

「一緒や、ブラックは苦すぎるよな笑」

「Aちゃんいつも何時ぐらいに寝るん？」

『12時ぐらい？』

「明日も大学？」

『うん』

「このまま寝よや」

え？

寝落ち通話ってこと？

スカイくんと？？？

「あかん？」

『...いびきかいてるかもしれない』

「ははっ、全然ええよ」

『ほんとに？』

「うん」

『...』

『おやすみ』

「おやすみ笑」

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