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モエ「Aちゃん！新規の方指名入ったー！｣
『指名ですか？！』
「うん！初めてだよね？｣
『初めてです』
「頑張って！｣
『はい！行ってきます』
「はーい！行ってらっしゃい！｣
ドライバーさんの運転する車に揺られてホテルに向かう
この前のお客さんちょっと乱暴で苦しかったんだよね
それに加えて指名なんて初めてだから有難いけど気が重い
ドライバー「はいここですねー｣
『ありがとうございます』
ドライバー「60分でした？｣
『はい！またお願いします』
このホテル前も来たなぁ
えっと307号室。最終確認っと
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ドアが開く。どんな人かな
『こんばんは！』
え？
ん？
スカイくんがいるんだけど
『へ、部屋間違えました？』
「間違ってへんよ」
『えー、えっと』
『チェンジしますか？！』
「いや、そのままで」
『.....』
部屋に引っ張り入れられた。
無理矢理と言えば無理矢理だけど、やっぱり目の前にいるのは私の大好きなスカイくんみたいで腕を掴む力はすごく優しかった。
『あの、今からでもチェンジ大丈夫です！』
『なんならキャンセルでも大丈夫です！』
「いや、このままで大丈夫です」
『...わ、わかりました』
『あの、黙秘でもいいんですけど』
『スカイくん...？』
「うん」
prrrrr 〜♩
『あっ、ちょっと失礼します』
📞モエ「大丈夫そう？｣
『大丈夫です！すみません』
「良かったぁ！変更無し？｣
『はい！60分です』
「じゃあ指名料込みで19000円ね！｣
『はい』
「頑張ってー！切るね！｣
『ありがとうございます』
『失礼しました』
『えっと、シャワー浴びますか？』
スカイ「そうゆうことするつもりじゃないから大丈夫｣
『了解です...』
「1回座ろ｣
ベッドに横並びに座る
「Aちゃんさ、｣
「え､本名でいいんこれ｣
『大丈夫、だけど』
「自分唇荒れてんの気づいてる？｣
『えっ』
予想外すぎる言葉に驚く
「寒いからやと思ってたけどこうゆうことやったんや｣
「なんでこんな仕事やってるん？｣
『うーん、これと言って理由は無いんだけど色々とタイミングが重なって？』
「例えば？｣
『友達が働いてるっていうのを聞いたのとか、元のバイト先に新しい人が入ってシフトが減ったのとか色々』
「...｣
男らしい手を広げて私に向ける
「いい？手｣
その上に手を乗せたら指を絡めてぎゅっと繋がれた。
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作成日時：2023年8月29日 23時
