出窓からこんにちは【白布賢二郎】

4.白鳥沢 ページ5

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さらに一ヶ月後



『んだよ 駅近つったべや

　走ってたら駅もなんもないのに学校着いたし…』



そう、父ちゃんは

「この家 駅近だから出勤超楽だぜ!」


とか言ってたくせに

駅がひとつも見当たらないし、いつのまにかってゆうか…

二時間くらいかかったけど学校着いたし


てゆうか遅刻だし




階段を上がって1年の階まで行く


1年4組

ここが私のクラス



『すぅ…』



遅刻だ、あいつのことだから


きっとやばい




ｶﾞﾗﾗ


『すいません遅れま…』



「貴様ァ!! 遅刻とはいい度胸だなあ!!」



お黙りハゲ茶瓶


しかも怒鳴り声高すぎ



こいつがこのクラスの担任


名前は花畑虹郎


可愛い名前してんじゃないよ

見た目ごりごりヤクザのくせして!



元警察官だか機動隊だったかで、体育会系のマッチョだし



でも名前が可愛くて


好物がチーズタルトとタピオカにイチゴアイスだし

声高いし、ウサギ飼ってるし(携帯の待ち受けもウサギ)



生徒からなめられまくりなんだよなぁ…




『反省ﾌﾞﾌｯ してﾌﾟｯ います。』


「そうか、なら座りなさい」


『はい ﾌﾞﾌｫｯ』



初めて声を聞いたときに笑っちゃって、その時にむせ癖があると言ったら本気で信じちゃって

こうして笑っていても気づかれないでいる




「ぷぷっw」


「何笑っている!」



「むっ むせ癖があるんです!」


「そうなのか! 悪いな!」



ほらね




鞄をおろして席に着く



五「おい お茶! 寝坊でもしたかw」


『ちゃんと走ってきた 家から』


五「!?」



これは五色工


隣の席のよくしゃべる、本当によくしゃべるおかっぱ頭のオン眉男



それしか印象にない。



しかもこいつは失礼なやつで

私の嫌いな名字、「御茶ノ水」を「お茶」と短縮して呼んでくる


呼びにくいのは分かる。長いから


けどもっと他にあったでしょーよ

　

5.御茶ノ水→お茶→←設定

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