． ページ29
．
｢やって…怖い思いさせてしもたやんか。俺がもっとすぐ追いかけてたらよかってん｣
｢追いかけてきてくれて嬉しかった。守ってくれたし。
私、隆一の愛が重いとか1回も思ったことない。隆一のこと大好きやから。
…ほんま、あんなひどいこと言ってごめんなさい｣
足を止めて謝ると、｢はぁー｣と大きなため息が聞こえた。
ズキっと心が痛んだが、許してもらえないのはわかってたことや、と自分に言い聞かす。
｢よかっっったぁ…｣
｢…よか、、え？｣
｢A、ほんまに俺の事重いって思ってへん？｣
｢う、うん、むしろ嬉しいくらいやで｣
食い気味に聞かれ、正直に答えると隆一の顔がぱあっと輝いた。
｢俺、ほんまAにウザがられたんやと思って不安やってん。そうやないんやな？｣
｢うん、さっきはイライラしてたからあんなん言うてしまったけど、1ミリたりとも思ってない！｣
そう言うと道端にも関わらず抱きしめられる。
そんなに不安にさせてしまったのか、と反省した。
｢よかった…あ、あとさっきのヤンキーにも何もされへんかったか？｣
｢うん、腕掴まれただけやった｣
｢そうか…俺あん時もすんごい心臓バクバク言うてたんやで。Aが取られるって思て｣
｢あはっ、大丈夫やて。もう絶対見ず知らずの男にはついて行かへんもん｣
｢それならええけど…俺はほんまにAがおらんと生きていかれへんねんから、絶対離れんといてな？｣
先程見たあの怖い目付きとは180度違って、縋るような目でそう言ってくる隆一のギャップににやけてしまう。
｢うん、私も隆一がおらんと生きていけへんから、離れんし離れんといてね？｣
｢当たり前やんかA〜！！！好きや〜！愛してる！めちゃくちゃ愛してる！｣
｢うわっ、力強い痛い〜｣
あははと2人で笑い合うと、幸せだという気持ちが溢れ出てきた。
私にはこの人しか居ないんやなって思う。
愛が重くて時々元ヤンが出てくるノッポな私の彼氏、最強すぎ。
…………………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちのあ(プロフ) - あさのさん» こちらこそありがとうございました！上手く書けているか自信がなかったのでとても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2022年8月6日 15時) (
レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - もちのあさん» リクエスト応えていただきありがとうございます〜！川西さんめっちゃ良いです！ドキドキしました！何回も読み直してます〜◎◎ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 82089d994b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - がーさん» わーリクエストありがとうございます！ 了解致しました！遅くなってしまうと思うのですが書かせていただきますね！ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか、！盛山さんで、ミュージシャンの年下彼女のお話が読みたいです、、！！ (2022年8月6日 0時) (レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - あさのさん» リクエストありがとうございます！川西さんで嫉妬束縛、了解致しました!! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちのあ | 作成日時：2021年9月6日 12時
