濱家隆一 ページ27
．
｢あーもうほんまうるさい！重いねん！私のことなんてほっといてーや！｣
そう言って隆一がいた家を飛び出して、近くの公園のブランコに腰を下ろしたのが5分前。
今回のこの喧嘩は確実に私が悪かった。
彼氏がいるにも関わらず先輩に言われるがまま合コンに行き、
よく知らない男にベタベタと身体を触られてしまった。
その男性の｢送ってくよ｣にもきっぱりと断ることが出来ずタクシーで家まで送ってもらい、その上玄関にまで上がられた。
何度も言った｢彼氏いるので｣はやっとそこで信じてもらえたらしく帰ってくれたが、酷く疲れてしまった。
だから私はその時、隆一の悲しい顔にも気づくことが出来なかったのだろう。私のドアホ！
隆一は私に
｢一言言うてくれたらよかったんに｣
｢アイツに無理やり強いられたらとか考えへんかったん？｣
｢俺Aのこと大好きやからほんま心配やねん、｣
｢Aはそこまで考えてへんかもやけど、男ってほんまに欲しかないねん、怖いねんで？わかってる？｣
｢Aが優しいのはええことなんやけどさ…｣
そう、いつもより低く少し震えた声でそう言った。
それなのに私は次々に話す隆一に、先程の男性の行為への苛立ちと重なって段々とイラついてしまい
あのようなひどい言葉を投げつけてしまったのだ。
｢…アホや、ほんまにアホすぎる最悪、｣
隆一からの私への愛が重いだなんて付き合ってから1度たりとも思ったことは無い。
なんならこうして東京に連れてきてくれた隆一の愛は十分わかっていて、
むしろ嬉しいと感じることばかりだったのに。
なんであんなこと…。
私が声を荒らげたときの隆一の顔は、思い出すだけでも胸が苦しくなった。
…やっぱり謝らな。
頭を冷やしたことで思考が冷静になり、ブランコから立ち上がった。
コンビニでお酒でも買って帰ろうと思い、この公園の向かいにあるコンビニに立ち寄った。
隆一の好きそうなお酒とおつまみを選んでカゴに入れる。
スマホは帰ってきてからずっとポケットに入れていたからそれでお会計を済ませて、コンビニを出た。
すると、深夜だったこともあり、小さな駐車場に若い男性たちがたむろしていた。
スルーしてそのまま進むと、後ろから声がかかる。
｢おいねーちゃん！ちょっとこっち来いよ！｣
最悪だ。今日はとことんついていない。
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もちのあ(プロフ) - あさのさん» こちらこそありがとうございました！上手く書けているか自信がなかったのでとても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2022年8月6日 15時) (
レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - もちのあさん» リクエスト応えていただきありがとうございます〜！川西さんめっちゃ良いです！ドキドキしました！何回も読み直してます〜◎◎ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 82089d994b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - がーさん» わーリクエストありがとうございます！ 了解致しました！遅くなってしまうと思うのですが書かせていただきますね！ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか、！盛山さんで、ミュージシャンの年下彼女のお話が読みたいです、、！！ (2022年8月6日 0時) (レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - あさのさん» リクエストありがとうございます！川西さんで嫉妬束縛、了解致しました!! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちのあ | 作成日時：2021年9月6日 12時
