盛山晋太郎 ページ1
．
｢…晋ちゃん、｣
さっきから番組のアンケートと向き合っている私の彼氏の袖をくいくいと引っ張る。
きっと鬱陶しいだろうに、
晋ちゃんは｢んー？｣なんて私の顔を覗き込んできた。
｢あんな？………かまって、ほしいねん｣
意を決して自分で言ったくせに
そんなこと普段は言わないから照れてしまって変に饒舌になった。
｢あ、いやその、ちゃうねん。
邪魔なのはわかってるし晋ちゃんが忙しいのもわかってて、でもやっぱり久しぶりに会えて全然話せへんのは悲しいというかなんていうか、その、｣
｢A｣
私の喋りを遮って晋ちゃんが名前を呼ぶ。
何度も呼ばれた名前なのに、変に身体に力が入った。
｢な、何？｣
そう晋ちゃんの顔を見て言うと、途端に晋ちゃんの表情が緩んだ。
｢んふふ、んふ…1回抱きつくわ｣
この体型からは想像も出来ないような優しい笑い声を上げたあと、
私はふわっと大きな身体に包まれた。
｢…許可とってへんのに抱きついてるやん、わいせつやん｣
｢せめてセクハラにしてくれ。わいせつは犯罪やん嫌や｣
｢謎のこだわりやめーや｣
こんな甘い時間でもボケてしまうのが悔しい。
こういう時は、もっとこう
"愛してる"とか"晋ちゃんちゅーしていい？"とか聞くべきなんだろう。
今まで読んだ少女漫画は全てそんな感じだった。
…でも、私にそんな勇気ない。
けど甘えたいし。久々の晋ちゃんともっと色々したい。
それに、伝えないと晋ちゃんはもっと遠くへ行って私から離れてしまう気がして。
…そう、これは倦怠期予防や。
だから私なりに伝えられたら、というか伝わって欲しい。
｢…なぁ、明日朝早いんやっけ｣
｢そやなぁ、9時半には出なあかん｣
｢そっか………さみしい、なぁ｣
__言えた！
心の中でガッツポーズをする。
普段は"寂しい"なんて絶対言わへんもん。
どうや、晋ちゃん、ちょっとはドキドキしてくれたかな？
恐る恐る晋ちゃんの方へ顔を向けると、晋ちゃんと目が合った。
晋ちゃんは、ありえないくらいニマニマしていた。
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もちのあ(プロフ) - あさのさん» こちらこそありがとうございました！上手く書けているか自信がなかったのでとても嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！ (2022年8月6日 15時) (
レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - もちのあさん» リクエスト応えていただきありがとうございます〜！川西さんめっちゃ良いです！ドキドキしました！何回も読み直してます〜◎◎ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 82089d994b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - がーさん» わーリクエストありがとうございます！ 了解致しました！遅くなってしまうと思うのですが書かせていただきますね！ (2022年8月6日 2時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか、！盛山さんで、ミュージシャンの年下彼女のお話が読みたいです、、！！ (2022年8月6日 0時) (レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあ(プロフ) - あさのさん» リクエストありがとうございます！川西さんで嫉妬束縛、了解致しました!! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 52e71e660b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちのあ | 作成日時：2021年9月6日 12時
