◇ 逃げないで 【syp】 ページ7
ｶﾝ/禁ネタ。
多少の被りは勘弁してほしい(切実)
がちゃり、とドアの開く音がする。
一気に背筋が冷え、脳が少しずつ覚醒していく
あぁ、又嫌な目覚め、これも、もう何度目かな？
ベッドの上、布団にくるまりながら、こちらに近づいてくる足音を聞く。
「帰りましたよ、先輩。」
私は何も言えず口を噤む。
目の前に姿を表した、私の元後輩。
今はもう、立派な犯罪者。
ふわり、
暖かい。
不意にそう感じたと思えば、全身が強く締め付けられる。痛い。
潰れそう、
私を強く、強く抱きしめる後輩
「っ、先輩ほきゅー·····、」
『···』
私は空っぽの頭でただ彼の思うまま。
少し体が離れたと思えば、視界いっぱいに後輩の歪んだ顔、泣きそう？、なんで·····？
切なげにこちらを見つめては、
「大好きや····A先輩、」と微笑む。
何を言っているんだ、私をこんな小さな部屋に閉じ込めて···、
しかしそんな顔を見ては、心臓がきゅぅう、と締まるのを感じた。
再び目を向ければ、切なげな表情は消えていた。
紫の悪魔は妖しく笑う
私の震える唇にそっと人差し指を添えた。
つつ、と形を縁取るように、その細い指先で謎っては、目を細める。
「ふふ、可愛ええな、」
あぁ···
もう私は彼の視線から逃げられない。この家からも出ることは出来ない
どうしようも無く悔しい、
いっその事、逃げてやろうか？
久しぶりに足を動かした。
いい加減逃げなければ、私は彼に取り込まれてしまうと。
「っ、先輩」
立ち上がって、おぼつかない足取りで歩こうとすれば、不意に体が後ろに倒れ込む
手を引っ張られた。
と、思えば後ろから抱きしめられ···
「···お願いします、行かんといてください、」
『···、』
本当に苦しそうな声だった
「もう俺には貴女しかおらんのや、」
首筋に、唇の触れる感触
柔らかくて、暖かくて···
そして、
『ｲｯ·····ッ、』
とても、痛い
「俺から逃げようとした罰や、この痕、一生消えないようにしてあげます」
『もう···、やめて·····ッ』
「A先輩は俺の物です。どこにも行かせません、」
◇ 私だけが知ってる 【ut】→←◆ お菓子の甘さ 【os】
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🤍 - ふわふわした雰囲気がとってもかわいいです🤍✨ありがとうございました🫶 (2022年6月16日 7時) (
レス) id: 977a3f5452 (このIDを非表示/違反報告)
葛餅 - どっちも私の性癖なので天国でしかないですありがとうございます!!!!!!!!よろしければ、異世界osmnさんのお話が見てみたいです…！！おふたりのどちらの方でもいいので、書いてくださると嬉しいです…！ (2022年1月17日 23時) (レス) @page13 id: 3e7e673ed7 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2 - あ、チーーーーーーーン (2020年7月31日 10時) (レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
露那 - うおお、好きだああ！ 更新、頑張って下さい(・`∀・)b ｸﾞｯ (2020年4月1日 23時) (レス) id: 4bb9765598 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - るるる96さん» そうなんですね！ありがとうございます！更新楽しみにしてます (2020年3月26日 23時) (レス) id: 3400d2bc12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるる96 & 悩 x他1人 | 作成日時：2020年3月3日 22時
