【d!】甘い蜜と歪んだ愛。【短編集】【合作】

◆ ひ み つ 【ut】 ページ11

赤月セレン 様 リク
ありがとうございます!!

軍パロ


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『はぁ……』

重い足取りで目的地へと向かう。脳内ではどうしようという文字列がバラバラとなって動き回っている。

『ほんと、どうしよ…』

呟いた所で変わることはないか。諦めてまた足を進めることとした。
私は自国からスパイとしてここ我々国のメイドとして働いている。そして今、幹部である鬱様にお呼ばれしているのだ。様じゃないな。うん、ふざけんな鬱!!!

これに失敗してしまえばもう帰っても殺されるだけだ。幹部に黄色い声をあげるメイド達に混ざらなかったのが悪目立ちしたのか。今更反省して頭を抱える。しかしもうこれは行くしかないのだ。バレたなら結局死んでしまうのだから。

『Aです。失礼します。』

鬱がメイドを部屋に呼ぶのはそう珍しくない。
はぁい、と声がしてドアが開く。促されるままに部屋に入ると、待ってましたと言わんばかりに壁に押し付けられた。

「なあ、スパイなんやろ?」

見事に想像していた未来が来てしまって、殺ってくださいと声を出す。
しかしそれには応えず鬱は

「いいこと教えたるわ。今から僕が君を犯していいって言うんなら黙っといてやるで」

目の前が真っ暗になった。慣れたように降ってくる唇は拒否を許さない。それはどんどん深くなっていき、脳までも犯していく。
うわついた頭では自分自身を支えられず足に力を入れることを諦めると、そこには鬱の膝があり、ぐり、と動かされる。

『ひゃっ、あ…んっう』
「感じてるやん。もっとやらなあかんな」

背伸びをすればまた唇や首もとを侵食されて足の力が抜ける。その繰り返し。

『わ、ぁ…私は、やるとは言ってな…んっ』
「…やるよな?」

甘ったるい声が部屋に響きわたる。

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