94:中間先輩の家 ページ44
絨毯が敷き詰められた
長い廊下を抜け
シャンデリアが輝くリビングのような所へ出ると
中間先輩が私の鞄についていたクマのぬいぐるみを
ドライヤーで乾かしてくれていた。
中間「ちゃんとあったまったか？」
(人2)「…はい。ありがとうございました…」
中間「よし、クマの次はお前な！ここ座れ」
中間先輩に言われるがまま
ふかふかのソファーに座らされると
先輩が後ろに立ち髪の毛を乾かしてくれた。
(人2)「…自分で出来ます！」
中間「えぇから。おとなしく座っとけ」
中間先輩の細くて優しい指が何度も髪の毛を通る。
くしを使いながら丁寧に乾かす様子は
まるで美容師さんのようだった。
髪が乾くと案内されたのは大きなクローゼットの前。
扉を開けると驚くくらい
たくさんの制服がズラリと並んでいた。
中間
「制服、クリーニング出したから。
どれでも好きなの選び？」
…なんで中間先輩が女子用の制服持ってるんだろ…
そんな疑いの目に気がついたのか中間先輩は、
お母さんがデザイナーをしていて、
制服やウエディングドレスなどなど幅広く手掛けている、
ここにあるのは、その商品の一部なのだと教えてくれた。
…だから先輩、
いつもおしゃれな制服着てるんだ…納得
借りた制服に着替えリビングに戻ると
メイドさんが温かいレモンティーを出してくれた。
この家の人たち…
みんな中間先輩に敬語…
まぁ、当たり前なんだろうけど…
なんかこうゆうのって
漫画とかアニメの世界だけかと思ってた…
中間「あんなとこで何してたん？」
(人2)「…神山くんと買い出しに行ってて」
中間「神ちゃんとなんかあったん？」
(人2)
「…私が事故のこと聞いたりしたから…
神山くん怒っちゃって…」
中間「それだけ？」
(人2)「…私が転校してくる前のこと、神山くん知ってて…」
中間「なんか言われたん？」
(人2)「…親友見殺しにしたお前と一緒にするなって」
中間「それ…神ちゃんが言うたん？」
私がうんと頷くと
中間先輩は荷物を手に持ち
私の腕を引くと車へ乗り込み
運転手さんに発車の指示を出した。
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もか - このお話とっても面白いです！更新がんばってください！ (2016年4月7日 18時) (
レス) id: 3abdc24b45 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この小説今まで読んだ中で1番ハマってます(´O｀)これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2016年3月11日 9時) (レス) id: ea1529c9dc (このIDを非表示/違反報告)
神楽珠琴(プロフ) - とても面白いです！その上、より良い作品にしようと、更に頑張っている作者さん、ほんとスゴイです…!! (2016年3月6日 20時) (レス) id: 7dcc3fc882 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 楽しく読んでます！更新楽しみです！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 57c3388902 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｉｓｕ - 更新楽しみにすぎます！応援してるので頑張ってください！ (2016年3月4日 19時) (レス) id: 57e4694914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのん
| 作成日時：2016年3月2日 23時
