84:黒板消し ページ34
重岡「この五円玉！じーっと見ててな？」
(人2)「…なに？」
授業が終わるや否やいきなり目の前に座ってきて
紐のついた五円玉を揺らす重岡くん…
重岡「俺が今からAの心読んだるから！」
A
「はい？
…いや。別に読んでもらわなくていいし」
重岡
「しーっ！
・・・はい！見えました！
(人2)は今、黒板を消したいんやな？」
A「…は？」
重岡「えぇで！黒板消し！させたる！」
A「したくないし！…ちょっと！」
颯爽と消えていった彼…
本日も、見事
重岡くんに日直の仕事を押しつけられました。
うちの学校の黒板、デカすぎて
上の方全然届かないんだよね…
とりあえず下だけ消して
上は後から椅子に登って消そう。
自分の身長で届く範囲を順番に消していると
まだ教室に残っていた
数名の女子生徒の悲鳴が響いた。
横を向くとブレザーを腕まくりした藤井くんの姿が。
届かなかった位置の文字を軽々消してくれていた。
藤井「日直重岡やんw押し付けられたん？」
A「…うん」
藤井「上の方俺が消すから。Aは下の方消し！」
A
「いーよ！手汚れちゃうから…椅子に乗れば消せるし！！」
藤井
「早く綺麗に消せた方がジュース奢りやで！
えぇか？…よーいスタート！」
明らか消すスペース藤井くんの方が広いのに
ゲーム方式を取るあたり…さすがだわ…
右端から藤井くんが上段を
左端から私が下段を消して行くと
中央で重なる場所がある。
私の後ろへ回り
覆い被さるように立つ藤井くんは
いつも以上に大きく見えた。
上の段を消したチョークの粉が
必然的に下にいる私に降りかかる。
頭についたチョークを
優しく振り落としてくれる藤井くんに
迂闊にもキュンとしてしまった…
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もか - このお話とっても面白いです！更新がんばってください！ (2016年4月7日 18時) (
レス) id: 3abdc24b45 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この小説今まで読んだ中で1番ハマってます(´O｀)これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2016年3月11日 9時) (レス) id: ea1529c9dc (このIDを非表示/違反報告)
神楽珠琴(プロフ) - とても面白いです！その上、より良い作品にしようと、更に頑張っている作者さん、ほんとスゴイです…!! (2016年3月6日 20時) (レス) id: 7dcc3fc882 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 楽しく読んでます！更新楽しみです！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 57c3388902 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｉｓｕ - 更新楽しみにすぎます！応援してるので頑張ってください！ (2016年3月4日 19時) (レス) id: 57e4694914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのん
| 作成日時：2016年3月2日 23時
