78:爆食い ページ28
重岡「ちょ、買いすぎやって！こんな買ってどーするん…」
(人2)「食べる」
重岡「病み上がりやろ？やめとき」
(人2)「ほっといて…先に帰っていいから」
重岡「どこ行くん」
早足で歩く私を追いかける重岡くん。
さっきまで重岡くんがはしゃいでいた
公園のベンチに座ると
スナック菓子の袋を開け
袋を逆さにして口の中に放り込んだ。
重岡
「あーあー。それそうやって
一気に食うヤツちゃうやろ…溢れとるし…」
私の横に座り、
はじめは黙って見ていた重岡くんだったが
意を決したように腕まくりをし
袋に入っていたスナック菓子を開けると
私と同じように口いっぱいに入れ始めた。
重岡「うま！！やっぱお菓子は別腹やな！」
(人2)「帰っていいよ…」
重岡
「でもこれ、喉渇かへん？w俺なんか買ってくるわ！」
私を１人残しすぐ横の自販機への走ると
カルピスを2本購入し差し出してくれた。
お菓子に吸い取られた水分がカルピスで戻ってくる。
一息ついて再びお菓子を口に入れると
何故が涙があふれ出た。
大倉先生が既婚者であること、
奥さんが居ること、お子さんが居ること、
全部わかっていたはずなのに
自分の知らない顔を奥さんに見せる
大倉先生を見て悔しくて、悲しくて、
それでもやっぱり好きで…
聴かれても答えられないような感情があふれ
薄暗い公園でただただ泣いた。
そんな私に慰めの言葉をかけるわけでも
優しく抱きしめるわけでもなく
隣で１人喋りながら
どんどんお菓子を食べる重岡くん。
重岡
「やめられないとまらない♪やな！
かっぱえびせん最強やわ！
ん！！ベビースター久々食うた！
めっちゃうまいやん！
お好み焼き味とか
味にもいろいろあんねんなぁ！」
泣き顔を見られたくなくて
必死に俯くも涙は止まらない。
そんな私の頭に優しく手を置き
ポンポンしながら慰めてくれる重岡くん。
重岡
「泣きたい時は、泣いてえぇんやで。
食べたい時は食べて、笑いたい時笑えばえぇ！
はい！えびせん！
スッキリするまで付き合ったるから！
今日は朝まで食おう！」
ただただ側にいてくれる、
その優しさが温かくて…
この時からかな…
私が重岡くんを見る目が変わっていったのは。
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もか - このお話とっても面白いです！更新がんばってください！ (2016年4月7日 18時) (
レス) id: 3abdc24b45 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この小説今まで読んだ中で1番ハマってます(´O｀)これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2016年3月11日 9時) (レス) id: ea1529c9dc (このIDを非表示/違反報告)
神楽珠琴(プロフ) - とても面白いです！その上、より良い作品にしようと、更に頑張っている作者さん、ほんとスゴイです…!! (2016年3月6日 20時) (レス) id: 7dcc3fc882 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 楽しく読んでます！更新楽しみです！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 57c3388902 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｉｓｕ - 更新楽しみにすぎます！応援してるので頑張ってください！ (2016年3月4日 19時) (レス) id: 57e4694914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのん
| 作成日時：2016年3月2日 23時
