69:大玉 ページ19
無事午前中の競技を全て終え
一旦お昼休みに入るも
生徒会に休む暇など無い。
体育祭の実行委員と共に
午前中のクラス得点の集計と片付け、
午後の競技で使う物品の準備と
出場者の把握を行わなければならない。
得点の集計は計算が得意な神山くんが、
物品準備と出場者の把握も
役割分担をしてあるはずが…
どこへ行ってしまったのやら…
同じく物品準備担当の
重岡、藤井がどこにも居ない。
大玉転がしで使う大玉は
空気で膨らませるようになっている。
自動で膨らませる機械があると聞いていたため
安心していたが…
屋外体育倉庫へ出向き
いざ使おうと電源を入れてみると
ピクリともしない機械…
仕方なく自転車の空気を入れる
手動のポンプを使い
必死に空気を入れていると
ふら〜っとパピコを口に咥えた
小瀧くんが現れ
外から倉庫内を覗き込んできた。
小瀧「何してるん？」
…見て分かんないかな？
空気いれてますけど←
(人2)「いいとこに来た！…ちょっともう限界！変わって！」
先がみえないこの手法。
さっきから15分近く空気を送り続けるも
まだ1/3ほどしか膨らんでいない…
男手を期待して、手伝うよう頼んだが
ポンプを受け取ることなく倉庫内の
脚立に座りただただ眺めている。
…手伝う気ないならどっか行ってよ…気が散る
小瀧くんの力など期待せず
がむしゃらにポンプを押して
空気を送り続けると
30分かかってようやく2/3膨らんだ。
あとちょっと！！
このペースならもう一つ膨らませても
午後2種目目の大玉転がしに間に合いそう！
少しだけ希望が見え喜んでいると
パピコを食べ終え
容器を吸ったり膨らませたりして遊んでいた小瀧くんに
真顔でぼそっと衝撃的なことを告げられた。
小瀧
「喜んでるとこ悪いねんけど、それ、どうやって外に出すん？」
どうやってって…
げっ…
倉庫内で膨らませたら外に出せないじゃん！
(人2)「…嘘…なんでもっと早く言ってくれなかったの！？」
小瀧「一生懸命やったから声かけたらあかんかなーって」
(人2)
「あかんわけないでしょ？…もう間に合わないよ…どうしよう…」
絶望感に苛まれながらも
仕方なく大玉の空気を抜いていると
倉庫の外から女の子達の話し声が聞こえてきた。
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もか - このお話とっても面白いです！更新がんばってください！ (2016年4月7日 18時) (
レス) id: 3abdc24b45 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この小説今まで読んだ中で1番ハマってます(´O｀)これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2016年3月11日 9時) (レス) id: ea1529c9dc (このIDを非表示/違反報告)
神楽珠琴(プロフ) - とても面白いです！その上、より良い作品にしようと、更に頑張っている作者さん、ほんとスゴイです…!! (2016年3月6日 20時) (レス) id: 7dcc3fc882 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 楽しく読んでます！更新楽しみです！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 57c3388902 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｉｓｕ - 更新楽しみにすぎます！応援してるので頑張ってください！ (2016年3月4日 19時) (レス) id: 57e4694914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのん
| 作成日時：2016年3月2日 23時
