68:お姫様抱っこ ページ18
仕方なくアイスを食べ
キーンとする頭の痛みを堪えながら
棒に書いてあった数字のカードを引くと
"お姫様抱っこ"というお題が出た。
嘘でしょ…。無理。
中間先輩に覗かれ咄嗟に隠したが
呆気なく力づくで奪われたカード。
中間「楽勝やん」
そう言って私を抱えようと
膝と背中に手を添える先輩。
(人2)「無理無理無理無理！無理ですって！」
思わず暴れて先輩から距離を置くとガチめにキレられた。
中間
「は？無理ってなんやねん
お前に拒否権ないやろ？抱かれるだけやねんから」
(人2)「無理です！私重いですもん」
中間
「知ってるわ。
倒れた時運んだん誰や思ってんねん」
…そうだけど
中間
「2回目やねんから怖ないやろ。落としたりせぇへんって」
(人2)「怖いとかじゃなくて…恥ずかしいんです」
中間「…ごちゃごちゃうるさいな…」
拒否する私をひょいっと軽々持ち上げ歩き出す先輩。
(人2)「イヤ！無理！本当に！降ろして！」
中間「危ないわ！ジッとしとけ」
先輩の腕の中はあったかくて…
安定感があって…
だけど緊張と恥ずかしさで
心臓が破裂しそうだった。
ゴールへ到着し１位が確定するも
何故か下ろしてくれない先輩…
(人2)「…ちょっと！早く下ろしてください！」
声をかけるとようやく下ろしてくれたが
下ろし方が雑！！！
急に手を離すため思い切り地面に崩れ落ちてしまった。
よろける私を見て笑っている先輩は…
鬼にしかみえない。
…そんなことより
さっきから感じるこの視線はなんだろう…
生徒が座る位置に目をやると
大勢の女子生徒に睨まれているのが分かった。
あれはきっと中間先輩のファンクラブの人たち…
先輩にお姫様抱っこをされるなんて
私をいじめてくださいと言っているようなもの…
これから起こるであろう
僻みや嫌がらせのことを想像するだけで
背中がゾワゾワした…。
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もか - このお話とっても面白いです！更新がんばってください！ (2016年4月7日 18時) (
レス) id: 3abdc24b45 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この小説今まで読んだ中で1番ハマってます(´O｀)これからも更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2016年3月11日 9時) (レス) id: ea1529c9dc (このIDを非表示/違反報告)
神楽珠琴(プロフ) - とても面白いです！その上、より良い作品にしようと、更に頑張っている作者さん、ほんとスゴイです…!! (2016年3月6日 20時) (レス) id: 7dcc3fc882 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 楽しく読んでます！更新楽しみです！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 57c3388902 (このIDを非表示/違反報告)
Ａｉｓｕ - 更新楽しみにすぎます！応援してるので頑張ってください！ (2016年3月4日 19時) (レス) id: 57e4694914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りのん
| 作成日時：2016年3月2日 23時
