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(206)重岡 ページ6

紗奈が部屋に
閉じこもってから数時間…
開かない扉を見つめながら
廊下の壁に寄りかかり座っていると
インターフォンが鳴った。



玄関を開けるとそこに居たのは
紗奈のマネージャー。



マネージャー
「おはようございます!紗奈居ますか?
何度電話かけても出なくて…」


重岡
「…居るんですけど…ちょっといろいろあって
部屋に閉じこもって出てこないんです…」


マネージャー
「今日ロケで今すぐ出ないと
間に合わないんですけど…
ちょっとお邪魔しますね!」




紗奈のマネージャーはかなり慌てていて
俺が返事をする前に靴を脱ぎ家に上がると
俺の部屋をノックした。




重岡「あぁあ!そっちじゃないっす!こっち!」




マネージャーを
紗奈の部屋の前に呼び戻し声をかける。





重岡
「…紗奈?マネージャーさん迎え来たで…?
携帯、電源切ってるん?
…仕事、急がな間に合わんって…」


マネージャー
「紗奈?早く準備して!
ドラマ、今日ロケだから
迎え早めにって言ったでしょ?
今すぐ出ないと間に合わない!」


すぐに返事は無く、
マネージャーがもう一度ノックをすると
部屋の奥から微かに紗奈の声がした。



紗奈「…休みたい」


マネージャー
「は?何言ってるの?
ふざけてないで早く出て来なさい」


紗奈「行きたくないの…」


マネージャー
「ふざけないで。
今日ロケしないと小瀧くんとの予定
合う日が他に無いの。
ただでさえ撮影押してるのに…」



焦りが募り苛立つマネージャーに代わりに
俺からも声をかけた。



重岡
「紗奈?帰ってきたらちゃんと話そう?
どんなことがあっても
仕事に穴開けたらあかんで?」









紗奈が仕事を休むなんて言うのは
初めてやったから
相当参ってるんやろなとは思ったけど…





どんなことがあろうと、仕事は仕事。
自分が穴開けたらどれだけの人に迷惑がかかるか
紗奈だってちゃんと分かってるはず。








少し冷たく言いすぎたかとも思ったが
紗奈はちゃんと部屋を出てきて
仕事へ向かってくれた。

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じゃにらぶ - 本当にこの小説最高ですっ!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2015年11月8日 21時) (レス) id: d253166804 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 涙がやばいですー。 (2015年9月14日 20時) (レス) id: dac7666ba5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - よければ、パスワード教えていただきたいです(/ _ ; ) (2015年6月14日 21時) (レス) id: 54c4687662 (このIDを非表示/違反報告)
だり(プロフ) - パスワードを教えていただきたいです! (2015年6月9日 22時) (レス) id: 736a123dd0 (このIDを非表示/違反報告)
コキン(プロフ) - このお話すごく好きです♪紗奈さんのペースで頑張ってください!!急いで終わらせなくても大丈夫ですよ更新待ってます(^^ゞ (2015年5月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 4f5faea788 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りのん | 作成日時:2015年1月24日 1時

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