(204)あなた ページ4
この先もずっと、
結婚して名字が変わるまで
重岡紗奈として
お父さん、お母さんの子供として
お兄ちゃんの妹としてこの家の子で居たい。
家族でありたい。
今までのことを振り返ってみると
結論を出すのに時間はかからなかった。
紗奈
「これからも…
お父さんとお母さんの子供で居ってもいいですか?
迷惑かけてまうかもしれんけど、
これからは、親孝行できるように頑張るから…
家族で居させてください…」
堪え切れない涙を拭いながら頭を下げると
お父さんが私の元に来てギュッと抱きしめてくれた。
父
「当たり前やろ。頭なんて下げんでえぇねん。
誰になんと言われようと紗奈は俺の大事な娘や。
そんな簡単に手放さん。
縁切る言われたらどうしようか思ったわ」
母
「紗奈がウチに居てくれるだけで親孝行や。
辛い想いさせてごめんなぁ」
久しぶりにお父さんにギュッとされ
昔の懐かしい思い出が蘇った。
これからも家族で居れる
安心感から涙は止まることなく溢れ
目が開きにくくなるほど泣いた。
明日も仕事があるからと終電で帰る両親を見送り
部屋に入るとお母さんに渡されたノートを開いた。
日記の始まりは
妊娠が分かったという日から。
毎日数行ずつ書き込まれていた。
私を授かった時のお母さんの気持ち…
お父さんの反応…
早産しそうになった時の状況、心境…
お父さんが亡くなる前日の話…
お父さんが亡くなってからの
お母さんの気持ちなどが
私が生まれる前日まで綴られていた。
5冊目は最初の数ページで日記が終わっていて、
読み終えた後、何となく
ノートをペラペラめくっていると
全てのページの右下に
小さな絵が描かれていることに気がついた。
その絵はだんだんお腹が大きくなっていって
子どもが生まれ、
赤ちゃんがだんだん大きくなる過程が描かれていた。
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じゃにらぶ - 本当にこの小説最高ですっ!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2015年11月8日 21時) (レス) id: d253166804 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 涙がやばいですー。 (2015年9月14日 20時) (レス) id: dac7666ba5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - よければ、パスワード教えていただきたいです(/ _ ; ) (2015年6月14日 21時) (レス) id: 54c4687662 (このIDを非表示/違反報告)
だり(プロフ) - パスワードを教えていただきたいです! (2015年6月9日 22時) (レス) id: 736a123dd0 (このIDを非表示/違反報告)
コキン(プロフ) - このお話すごく好きです♪紗奈さんのペースで頑張ってください!!急いで終わらせなくても大丈夫ですよ更新待ってます(^^ゞ (2015年5月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 4f5faea788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りのん | 作成日時:2015年1月24日 1時