�シ史緡�愛(重岡/小瀧)

(221)あなた ページ21

のんちゃんにグループに戻ることを話してから
今までよりも素直に話が出来るようになり
毎日のようにLINEをするようになった。



お互いにドラマ以外にもグループでの仕事があり
忙しい中、時間を見つけてのLINEでのやり取りは
直接話すのとは違ったドキドキがあり
新鮮でとても楽しかった。





そんな中、ドラマのロケで
地方へ泊まりに行く日程が決まり
ホテルにはプールがあるとの情報が！！






プールということは、水着…
のんちゃんに少しでも可愛く見られたい
その一心でどの水着にするか選んでいると
数日家を空けていたお兄ちゃんが帰ってきた。



紗奈「お兄ちゃんおかえりー！」


重岡
「ただいま…
…紗奈…なにしてん？」



両手にスーパーの袋を持ち
リビングに入るや否や
顔を赤めるお兄ちゃん。



紗奈
「お兄ちゃんこの水着どう思う？
ピンクはやっぱ子どもっぽいかなぁ…
黒とか白もあんねんけど、どれがいい？」

重岡「…ど、どれでもえぇんちゃう？」

紗奈
「真面目に聞いてんねんけど！
今度な、ドラマの撮影で
プールあるホテル泊まんねん！

のんちゃんどーゆーのが好き？！
のんちゃんの好み、
私よりお兄ちゃんのが知ってるやろ？」


のんちゃんの名前を出した瞬間
お兄ちゃんの表情が曇るのが分かった。


重岡
「…小瀧、巨乳好きやからさぁ…
胸無い紗奈が何着てもどーも思わんで？」

紗奈
「…酷い！私だって胸寄せて
パット入れればそれなりに見せれるもん！」


貧乳だと言われたことにムカつき
自分で胸を寄せ谷間を作ってみせると
お兄ちゃんは目を泳がせ動揺。



重岡
「…そ、そんなニセ乳、誰も興奮せぇへんて！

それに…紗奈泳がれへんやん？
すぐ溺れるやろ？
周りに迷惑かけるからプールなんかやめとき！」

紗奈
「…お兄ちゃん…
さっきから目線逸らしてばっかやなぁ！
あ、もしかして…
可愛い妹の水着姿に照れてるん？！w」

重岡「…はぁあ？！///」

紗奈「ほんまは妹の身体に興奮してるとかー？！笑」

重岡
「…んな訳ないやろ！！？
…つか…はよ服着ろ！
飯食うんやろ！？
材料買って来てんねんからはよ作るで！！」


紗奈「ほーーい」




お兄ちゃんに頼んでいた
お好み焼きの材料。



久しぶりに重岡家のお好み焼きが食べたくなって
お願いして買ってきて貰った。

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