�シ史緡�愛(重岡/小瀧)

(217)重岡 ページ17

重岡
「…そ、そんなニセ乳、
誰も興奮せぇへんて！

それに…紗奈泳がれへんやん？
すぐ溺れるやろ？
周りに迷惑かけるからプールなんかやめとき！」


紗奈
「…お兄ちゃん…
さっきから目線逸らしてばっかやなぁ！
あ、もしかして…
可愛い妹の水着姿に照れてるん？！w」


重岡「…はぁあ？！///」


紗奈
「ほんまは妹の身体に興奮してるとかー？！笑」


重岡
「…んな訳ないやろ！！？
…つか…はよ服着ろ！
飯食うんやろ！？
材料買って来てんねんからはよ作るで！！」


紗奈「ほーーい」







ようやく着替える気になったのか
全てを持って部屋に向かう紗奈。





あかん…

あんなん見せられて
平常心で居れるわけないやん…



頼まれていたお好み焼きの材料を一通り
袋から出しながら溢れそうな自分の気持ちを
無理矢理押さえ込んだ。






紗奈
「着替えてきたで〜！
私キャベツ刻むからお兄ちゃん
粉計って卵割ってな！」





2人でわいわい騒ぎながら
重岡家特製のお好み焼きを作る。





紗奈は昔からお好み焼きを返すのが
ありえないくらい下手くそで…



とりあえず生地が
プレート上に落ちればいい方。

酷い時はテーブル、
いや、床に落としてしまう…






やからいつも俺が返すねんけど…
今日はどうしてもやりたいと言い張るため
紗奈にコテを渡してやった。





重岡
「笑いとか取らんでえぇから、
とりあえずプレート上に落としてや？」


紗奈
「なんでお好み焼きで笑い取んねんw

大丈夫！
集中するから話しかけんといてや？！」







一回深く深呼吸をし
コテをお好み焼きの下に入れ
一気にひっくり返した生地は
今までで一番綺麗に裏返り
無事プレート上に落ちた。





紗奈「イェーイ！！！」

重岡「え！上手なったやん！」





裏返しただけやのに
2人でハイタッチして大喜び。








嬉しそうに返したお好み焼きを
写メる紗奈が可愛くて可愛くて仕方なかった。

(218)重岡→←(216)重岡

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す