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「大声出すなーバレるで」
フードの布越しに、低い声が響くように囁く。
半分になった眩い世界と、そのかわりに僕を覆う温かさ。
言葉どころか、息すらできない。
「まだ寒い？」
言葉のない僕を気遣う言葉が、また耳の側で聞こえる。
返事の代わりに、ちょっとの勇気を出して、その腕の中に自分から深く潜り込んだ。
≪おわり≫
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作者名：しまむら | 作成日時：2021年8月25日 14時
