《ymmt vs ko》青天霹靂 ページ11
「うええええええええええええええええええええええええ！！！！！？？？？？？」
かのフワちゃんに
『お前お笑いの顔してんねえ』
と称された、あの顔の最上級の奴……と、フロア中に響き渡る絶叫。
「こうちゃんうるさい。ここオフィスだよ」
あんまりにもリアクションがすごくて、山本の方が却って冷静を取り戻すという予想外のネタバレタイムだった。
「いやだって！！ そりゃ驚くでしょ！！！」
「中学生じゃないんだから、付き合ってる人いますでそんなさあ」
「いやだって須g」
フロア中に全バレ絶叫が届く前に、山本は大幅に余っていた自分のセーターの袖の先を丸めて、こうちゃんのぽっかりと開いた口の中に突っ込んだ。萌え袖って非常時にも役に立つんだな、とまたひとつ学びを得る山本だった。
「…………っ！！」
しばらくもがもがさせた後、ようやく口許を開放されたが、こうちゃんの口はまだ開きっぱなし。
対する山本の白いセーターの袖はべっちゃべちゃ。
「ああ……着替えあったかなあ」
「あ、俺いつもの服なら持ってますよ」
「あの”日本中にこうちゃんのってバレてる服”を着て撮影する勇気は、ちょっとないわ」
「何それひどくない」
「まあそんなワケで、誰にも言わないでね」
「そりゃ言わないよ。山本さん、流石に俺を何だと思ってるの」
「SNSで『めっちゃびっくりした！』とか『すごいこと知っちゃった！』とかもだよ」
「うっ」
この後すぐやるつもりだったらしい。念を押して本当に良かった。
「そのかわり、この先僕がその場にいる時に限り、オレンジジュースおごるから。口止め料ね」
「えっマジで？ やったーめっちゃありがと！」
「その場にいる人に、奢られてる理由説明したらダメだからね」
「うっ」
《sgi and ymmt》合縁奇縁→← 《sgi vs kwmr》紫電一閃
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しまむら | 作成日時：2021年8月25日 14時
