１７９話私のサッカー ページ10
「この勢いを活かすべきです！次の指示を！」
オルフェウスたちが父さんの元へ向かう。
「私の父のプレイはもういい。お前たちはお前たちのプレーをしろ。
状況は刻一刻と変わる。私はそれに合わせて指示を出す。
だが、今のお前たちならば対応できるはずだ。
私も久しぶりに本当のサッカーをやってみたくなった」
「ミスターK……！」
「影山だ。影山零治……それが私の名だ！
いけ！そして必ず勝て！！」
「「はい！！」」
前半も残りわずかだ。私もポジションに戻ろうとする。
「A」
「！はい、父さん」
「お前はRHプログラムの影響は……」
まさか、父さんが私の体に気を使ってくれるなんて。
まぁ何度か心配はしているんだろうなって思っていたけどさ！
「まだ分かんないけど、今は大丈夫！
安心して、私のサッカーを見ててよな！」
「……フッ」
ポジションに戻ってイナズマジャパンと対峙する。
試合再開し、ボールが私の手に渡る。
「目覚めたか……A！！」
私の前に条介が立ちはだかる。
こうやって条介が相手として来るなんて……本望なんよな！！
「電光石火！」
「っ！くっそ〜！やるな！！」
条介は抜かれたのに、どこか嬉しそう。
「すげえ……Aだ……！Aが帰ってきた！」
責められているけど円堂や仲間のみんなは喜んでいる。
「円堂……うん、ただいま！って言う前に……。
もう一発お見舞いしてあげる！フィディオ！」
「あぁ！」
後ろから上がってきたフィディオと目配せる。
チームのみんなと、観客……そして、ライオコット島の全ての光を集める！！
「「
ボールを蹴り上げて飛ぶ。
高く上がったボールは天空にある門を叩き開ける。
光がさらに注がれて二人でオーバーヘッドキックをした。
「イジゲン・ザ・ハンド！！……ぐああああ！！！」
フィディオと私の協力必殺技……みんなに見せる事ができた！！
フィディオとハイタッチをする。
「見せたかったんだ、君にこのシュートを」
「円堂！勝利の女神の必殺技どうよ！……なんてな〜！」
「A……すっげー強くなってるな！！次は割らせない！！」
戻る際に、フィディオが正論を言ってきた。
「カステーロ、勝利の女神はニケだろ？俺たちはヤヌスじゃないか」
「ふざけ〜……分かってるっつーの！」
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