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２１５話さっぱりショートカット２ ページ46
「あ、円堂……お？」
パーティーも終わって片付いているはずの食堂に、円堂と鬼道とヒロト、そして雷電という珍しいメンツがいた。
髪型を自慢しようとしたのに、なんか雰囲気が重たい……。
「こんな気持ちじゃ戦えない！ロニージョに会いに行くぞ！」
「！」
ロニージョ……ザ・キングダムのマック・ロニージョ？
私は脳裏にうっすらと記憶が浮かぶ。
うす暗い部屋に、私とロニージョの二人……サッカーをして……。
なんか思い出せそうなのに、思い出せない。
一番プログラムの作用が強かった時期……私会ったことあるんだ。
食堂を飛び出して出ようとする円堂たちの腕を取る。
「待って！……どこにいくの」
「A！髪、飛鷹に整えてもらったんだな」
「そうじゃなくて！……ロニージョに会いに行くんだよね。私も行かせて」
「ダメだ、お前は病み上がりなんだぞ」
円堂と私の間に鬼道が入って来る。
お兄ちゃん面ってわけね……今回はそうもいかない。
「お願い。どうしても会いたいの……！」
「……俺たちのそばにいるというなら」
「鬼道……！」
「その代わり無理はするなよ」
「うん！鬼道たちが無理するなら、私もだからな！」
「いやそこは止めろよ……」
雷電のツッコミが空しく入る。
ザ・キングダムの監督ガルシルドのことも調べられる絶好の機会だ。
一人では動いていないから大丈夫……のはず。
RHプログラムの何かが分かるかもしれない。
「よし！いくぞ！」
「おう！」
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