【世界編】光り輝く明日を信じてfifth【イナズマイレブン】 (ページ40)

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２０９話煮え切らない想いページ40

次の日、面会には鬼瓦さんが来ていた。

「影山はアンタやチームKにRHプログラムを実行していた。

だが影山一人だけであんなでかいことをするのは難しい。

正直言って黒幕はいる。……ガルシルド・ベイハンについて、何か知らないか」

「！……昔、父さんが電話しているのを何度か」

ガルシルドという単語は何度か聞いたことがあるけど、正直言ってかなりうろ覚えだ。

確か、父さんはかなりの資金を援助してもらっていたはずだ。

「それと……一度だけ対峙したことがあります」

「！本当か！？」

「RHプログラムを一緒に……受けていた人と一度だけサッカーをして……。

誰……だっけ……」

RHプログラムの最終調整中で、その時は記憶は割とごっそり抜けている。

どこへ行ったのかも、どういう会話をしていたのかも曖昧だ。

考えようとするとズキリと頭が痛む。

そんな様子を見た鬼瓦さんは私のことを配慮してくれたのか、感謝を述べて去っていった。

ガルシルド・ベイハン……父さんを殺した、首謀者。

決着をつけるなら、私の手でやりたい。

だけどそんな力は私にはない……それに、一人じゃ実行しないって決めた。

煮え切らないこの感じをどうすればいいんだろう。

ふつふつと、湧き上がってくるこの感情を……。