２０１話イタリア留学２ ページ32
驚いている私にフィディオは話を進める。
「期間は約半年。世界中の強豪選手をイタリアに集めてサッカーを共にするんだ。
イギリスのエドガーやアルゼンチンのテレス、アメリカのディランやマークもいるよ」
「俺もフィディオに誘われたよ。参加するつもりだ」
FFIで戦っている選手たちと一緒にサッカーが出来る……そこに、私を。
今すぐここでOKと言いたい。そんな幸せなことに誘ってくれるなんて願ったり叶ったりだ。
だけど私はいったん冷静になることにした。
「お誘いありがとう。でも……一度よく考えさせてほしい。
もう一人では悩まないで、突っ切らないって決めたからさ」
「そうか……いや、その方がいいだろう。
いきなりの話だったし、すぐにとは言わない。
FFIで俺たちオルフェウスが優勝して帰るまでに教えてくれたらいいからさ」
「ありがとう……あっそうだ！決勝トーナメント！！」
フィディオが何気に言ったセリフで私は思い出したかのように声を上げる。
「ちょっと待って！私は今オルフェウスの一員で、だけどイナズマジャパンで……！！
あ〜どっちを応援すれば〜……！あと退院したらオルフェウスのメンバーとしてイナズマジャパンとまた戦う！？どうしよ〜……」
「あはは……！確かに！」
「笑っている場合か？」
頭を抱えている私が面白おかしいのか笑っているフィディオ。
そんな様子を見て呆れているデモーニオがいる。
「どちらでもいいと思うよ。君はオルフェウスでイナズマジャパン。
同じ予選グループのチームがもう一度戦うためにはどちらも決勝に行かないといけないけど。
……うーんやっぱり守たちと戦う時は、オルフェウスの一員に加わってもらうかな」
「だよね〜……うん決めた！オルフェウスとイナズマジャパンとして、私はどっちも応援する！
そんで、決勝戦はオルフェウス！よし！！」
「今度こそ、最初から君の眩いサッカーを見せてくれよ。カステーロ！」
「もちろん！」
イナズマジャパンともう一度戦いたい。それは本当に思う。
オルフェウスのみんなともまたカテナチオカウンターをしたいしな〜。
今から凄い楽しみだ！
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