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１８７話父さん３ ページ18
しばらくみんなと話していると、急に手足に力が抜けた感覚に襲われる。
思わず膝をついてしまった。
鬼道とフィディオが私の近くに寄って来る。
「っ……！」
「カステーロ！？」
「どうした！」
「今になって……か……」
RHプログラムの副作用が急に襲ってきた。
私のそばに、鬼瓦刑事が来る。
「嬢ちゃん、あんたは無茶しすぎだ。
救急車を手配したから、病院に行ってもらうぞ。
聞きたい話もたくさんあるからな」
「はいっ……分かっています」
あはは、しばらくは動けないかな。
そう思っていると、一人の刑事が鬼瓦刑事に走って伝えて来る。
「大変です！影山零治が……搬送先の警察署でトラックが突っ込んで来て……！」
「！？」
私は血の気がさっと引いた感覚になった。
父さん……まさか！
「父さん……父さん！！」
「！？待て、嬢ちゃん！！」
私は無我夢中でフィールドを出る。
鬼瓦刑事も、鬼道とフィディオも振り切って走り続ける。
そんな、嘘だ。父さん、父さん父さん……！
話したい事いっぱいある。刑務所の中でも、ちゃんと会いに行って話したいんだ。
サッカーのこといつもの生活のことキラキラのこと、本当にたくさん……！！
スタジアムの入り口についたところで、体の限界が来たのか倒れた。
膝が擦りむいて腕にも傷がついたけど、痛さなんて全く感じない。
ダメだよ、今こそ走らないといけないじゃないか私の体……！
なにがRHプログラムだ……こんな時に使えない！！
「動けっ……動けよおっ……！」
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