１５４話如法暗夜２ ページ30
「円堂、大丈夫か？」
「っああ……ぐっ」
円堂はカタカタと震えている。
その体に触れてみると、なぜか冷たい。
「A……お前にはそう感じているんだな」
「？なにか分かったのか？」
「Aの辛さが分かった……暗い怖い寒い……そういう感情が、全部俺に……ぶつかってきた」
円堂は拳をぐっと握り、Aに向き直る。
「A！もう一度打ってこい！次は止めてみせる！！」
「……」
見えているのかわからない。Aはふらふらと元の位置に戻った。
「円堂、突破口はあるのか？」
「……あいつの言う、キラキラが集まっているのなら……俺の情熱をぶつける！それだけだ」
そういって円堂は拳を握りしめるが、まだ震えている。
「……光をぶつけるというなら、俺たちの思いもだ」
「あぁ」
佐久間が頷く。不動は耳だけを傾けていた。
キックオフするが、すぐにAに奪われてしまう。
単独プレイというわけではなく、デモーニオたちと連携が取れている。
信頼関係ができているようだ。
俺はAと対峙するような形になった。
「A！」
「……」
「思い出せ、俺たちとの記憶を！」
「っ……！」
俺のサッカーへの思いを、お前との楽しいサッカーの記憶を思い込める。
一瞬ひるんだような顔をしたが、Aはドリブルで抜き去ってしまった。
俺はその後ろを追いかける。
「佐久間！」
「竜城A！真・帝国学園での試合をして……。
お前がアフロディから教わった必殺技を完成させたのを見て俺は今改めて思う……。
一緒にサッカーがしたい！思い出すんだ、仲間を！」
「なか、ま」
そのあとにすかさず不動が入る。
「はっ、お前がどっちにつこうがいいがよぉ……。
てめえの間抜けな笑顔がねえと、こいつらの目覚めが悪いみたいなんだよ。
それに、まだ俺たちは真剣勝負してねえしな！！」
「っ！」
不動のチャージにAは対抗する。そのまま振り切って円堂の元に向かう。
「うるさい……うるさいうるさい……あなたたちのことなんか知らないんだ……！」
「A……俺に……俺たちにぶつけてこい！お前の気持ちを！！」
円堂の周りに俺と不動、佐久間が集まる。
頭を抱えてもがくAの周りに、黒いオーラが集まる。
さっきよりも大きく、俺たちを包み込んだ。
「守！みんな！！」
遠くからフィディオの声が聞こえたが、すでに遅かった。
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トラさん(プロフ) - 物語の根本に関わるので詳しくは言えませんが、この後の展開を見守っていただけたらと思います！作者はハッピーエンドが好きなのでご安心ください。 (11月22日 21時) (
レス) id: 90ef5ae162 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 主人公（夢主）の障害又は後遺症が残たとしたら……？？ (11月22日 21時) (レス) @page37 id: c04382ac4b (このIDを非表示/違反報告)
トラさん(プロフ) - はい、なるべくならこの作品にあった内容でお願いします。どういったことでしょうか (11月22日 21時) (レス) id: 90ef5ae162 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - イナズマイレブンについて簡単に聞きたいのですが… (11月22日 19時) (レス) @page35 id: c04382ac4b (このIDを非表示/違反報告)
机田(トラさん)(プロフ) - マナさん» こんばんは！コメントありがとうございます。 (11月21日 22時) (レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
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