１５２話鬼道と竜城４ ページ28
俺はボールを持ってセンターラインを越えようとしていた。
そこには、試合開始から動かないAが目の前にいた。
そこにいるのであれば……抜いてみせる！
「……眩しいなぁ」
「！」
彼女の凛とした声が、俺の耳を通り抜けていく。
そして一陣の風が吹いたと思うと、ボールはいつの間にか彼女に取られていた。
「！しまった……！」
彼女は無言でフリーのデモーニオにパスをする。
チームKのメンバーと連携するとは……！
「お前たちのような二流品が、総帥の作品だったと！悪い冗談だ！！」
「なにぃ！？」
デモーニオの挑発に乗ってしまった不動がチャージを仕掛けるが、デモーニオは抜いていく。
「俺たちチームKこそ、総帥の理想！究極のチーム！
そしてこれが……究極の技だ！」
デモーニオが指笛の構えをする。
まさか、あの技は皇帝ペンギン１号……！
佐久間が真・帝国学園で使用して、悲鳴を上げた禁断の技……。
「皇帝ペンギンX！」
怒りの鉄槌を打とうとした円堂だが、皇帝ペンギンXの方が早くそのままゴールに叩きこまれてしまう。
１号の威力よりも凄まじいはずなのに、あいつは平気な顔をしている。
「打つだけで消耗する、未完成な技と一緒にするな！」
「「っ！」」
「私はこのチームで世界の頂点を極め、全てのサッカーを否定し破壊する！
お前たちは決別した過去に、未来を破壊されるのだ！」
影山が俺たちにそう言う。
ここで前半終了のホイッスルが鳴り、AはそのままチームKのベンチに戻っていった。
その時、試合の際と雰囲気が違うのを俺は見逃さなかった。
「A！聞こえているんだろう！」
「……」
そう話しかけても、Aは動かないだけで反応はしてくれない。
Aと俺の間に、ミスターKが阻む。
「鬼道、先ほどお前は『彼は』私に操られているのかもしれないと考えたようだが、それは間違いだ」
「！嘘だ！！」
「嘘ではない。こいつは自分でやってきて、こう告げたのだ。『私を利用して』とな」
ミスターKはAの肩に手を置く。
そんな……馬鹿なことが。あのAが影山の元へ。
「……へっ、最初から寝返る気だったのかよ」
「違う！Aは……そんなやつじゃない！
Aは明るくて元気で優しくて、いつも俺たちのことを考えてくれたんだ！」
不動とミスターKの言葉を円堂は否定する。
そうだ……あいつは影山の元に向かうわけがない……はずなんだ。
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トラさん(プロフ) - 物語の根本に関わるので詳しくは言えませんが、この後の展開を見守っていただけたらと思います！作者はハッピーエンドが好きなのでご安心ください。 (11月22日 21時) (
レス) id: 90ef5ae162 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 主人公（夢主）の障害又は後遺症が残たとしたら……？？ (11月22日 21時) (レス) @page37 id: c04382ac4b (このIDを非表示/違反報告)
トラさん(プロフ) - はい、なるべくならこの作品にあった内容でお願いします。どういったことでしょうか (11月22日 21時) (レス) id: 90ef5ae162 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - イナズマイレブンについて簡単に聞きたいのですが… (11月22日 19時) (レス) @page35 id: c04382ac4b (このIDを非表示/違反報告)
机田(トラさん)(プロフ) - マナさん» こんばんは！コメントありがとうございます。 (11月21日 22時) (レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
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