７『怒られる』 ページ9
少々離れたところから、オオカミたちの文句が聞こえる。
俺は先ほど助けてくれた豚のバケモノと一緒に露店の連なる道を歩いた。
「なあに、気にするな。あいつらは口と顔がちょっと乱暴なだけさ。怖がることはない。」
今思えば、勝己がデクにする態度の方がよっぽど怖かったように思える。
そう思っても、全身の震えが止まる気配がしない。
だけど、勝己に言われた「やられたらやり返す」の言葉を思い出す。
オオカミのバケモノに向かって、あっかんベーをする。
「これこれ、確かに悪いことをしたが、そういうのはよくないぞ？」
…めっちゃ優しい声で怒られた。
「私は百秋坊。みての通り修行の身だ。ここ渋天街では定められた順路を巡らなければ辿り着けん。
神にすらなれる我らバケモノとなれぬ人間とでは生きる世界が違うでな。
偶然に迷い込んで心細かったろう。さぁ、私が元の世界へ送り届けてあげるから。」
この百秋坊というバケモノは、恐ろしくない。いいバケモノもいるのかな。
そう思うと体のふるえはいつの間にかおさまっていた。
「よぉ！おめえ、本当に来たのかい？」
聞いたことのある声。振り返るとあの大柄のバケモノが笑顔でのっしのっしとやってくる。
こいつ、あのマントをかぶっていたバケモノだ。
「へへ、見込んだ通りだぜ。ますます気に入った！」
こいつ、酔っ払っている。酒臭い。すると、俺の肩をつかみ「おらあっ」と引き寄せた。
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トラック3号（留学する）(プロフ) - 沙耶さん» コメントありがとうございます！体のことも心配してくれてとてもうれしいです！更新頑張ります〜！ (2016年12月19日 15時) (
レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - あっ！言い忘れてしまいましたが、お体には気を付けてくださいね！ (2016年12月15日 4時) (レス) id: 859f6178c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 私、バケモノの子もヒロアカも大好きで私、めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2016年12月15日 4時) (レス) id: 859f6178c6 (このIDを非表示/違反報告)
トラック3号(プロフ) - じたくけいびいんさん» コメントありがとうございます！続編を作ることになったので、そちらも宜しくお願いします！ (2016年9月26日 20時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
トラック3号(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます！だんだんとヒロアカのメンバーとも絡んでいくつもりですが、容量の問題で続編になってしまうかもです。一郎彦との関係にもご注目ください！更新頑張ります！ (2016年9月26日 17時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トラック3号 | 作者ホームページ：勝己も強くなるんだったら、俺はそれ以上になる。
作成日時：2016年7月15日 23時
