３６『兄に』 ページ38
「ありがとう、ございます…。」
「いいのじゃ。ほう、そち名前は何と言ったかの…？」
「陸奥です。」
「そうじゃそうじゃ、陸奥じゃ。さて、早速だが陸奥よ。」
「は、はい…。」
ぴょこんと俺の方を向いてにこやかにしゃべる宗士。
「おぬし、個性は何ぞや？」
「個性…。」
「人間が誰しもが持つ個性。わしらはバケモノ。個性はなくとも、共存している。」
「まぁ、一部例外はいるがな。」と付けたししていた。
正直なことも、言った方がいいのだろうか。
「俺には…個性がありません。無個性なんです。」
「…ほう。」
「俺には、双子の兄がいます。そいつはすっごいいい個性を貰ったんですけど、俺には、何もなくって…。」
「そうか、陸奥は、兄を超えたいんじゃな。」
「え…？」
宗師は笑顔を絶やすことなく喋る。
「その目を見ればわかる。お前はこの世界に来て、兄のことを忘れてはいない。
兄を超えたい。誰しもが思う事じゃ。」
「…。」
「陸奥、お前に試してみたことがある。」
「な、なんですか？」
「ここを通るときに、小さな山があったじゃろ。」
「はい。」
急に話を変えてどうしたのだろう。
「そこの頂上までいって、吠えるんじゃ。『熊徹のように』な。」
「な、何故…？」
「行ってみればわかる。叫び声が、ここまで聞こえたら合格じゃ。」
「達者でな。」と言い、消える宗師様。
どこを探してもいなかった。
…これは…やれという意味なのか？
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トラック3号（留学する）(プロフ) - 沙耶さん» コメントありがとうございます！体のことも心配してくれてとてもうれしいです！更新頑張ります〜！ (2016年12月19日 15時) (
レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - あっ！言い忘れてしまいましたが、お体には気を付けてくださいね！ (2016年12月15日 4時) (レス) id: 859f6178c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 私、バケモノの子もヒロアカも大好きで私、めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2016年12月15日 4時) (レス) id: 859f6178c6 (このIDを非表示/違反報告)
トラック3号(プロフ) - じたくけいびいんさん» コメントありがとうございます！続編を作ることになったので、そちらも宜しくお願いします！ (2016年9月26日 20時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
トラック3号(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます！だんだんとヒロアカのメンバーとも絡んでいくつもりですが、容量の問題で続編になってしまうかもです。一郎彦との関係にもご注目ください！更新頑張ります！ (2016年9月26日 17時) (レス) id: 886ceede30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トラック3号 | 作者ホームページ：勝己も強くなるんだったら、俺はそれ以上になる。
作成日時：2016年7月15日 23時
