復活３【イタリア留学編】 ページ24
Aside
「よし！私完全復活！」
次の日になって、私は熱もなくなりだるさも完全になくなった。
念の為、朝の自主練は辞めておいて朝食を食べることになった。
正直体を二日動かさなかっただけではあるけど、心配だ。
そんな日、今まで滅多になかったし。あぁ、入院した時くらいか。
朝、食堂で朝食を食べていると気づいたデモーニオたちが声をかけてきた。
「カステーロ！もう大丈夫なのか？」
「うん！もう昨日の時点で大丈夫ではあったけど念の為休んでたのな〜。
だから今日は平気！早く食べて早く体動かしたくて仕方がないよ！」
「フッ……カステーロらしいな」
和気あいあいとご飯を食べて、私はいち早く練習場に向かう。
そこで思いっきり息を吸い込んで吐いた。
うん、やっぱりこの空気が好きだ。
外にいるって幸せだ。
練習が始まり、今日は改めてフィディオとチームを組むことになった。
「今日こそ練習よろしくな〜！フィディオ！」
「あ、あぁ。よろしく」
しかし、彼はちょっと申し訳なさそうにしている。
きょとんとしていると、そのまま練習は始まった。
まずはグラウンドの外周走から始まる。いつも通り10周走っていった。
「調子は戻りそうか？」
「うんっ！というか走りたくって仕方がなかったんよな〜！」
マークに声をかけられてそう答える私に、周りの人たちは呆れながらも笑っている。
10周が終わり、休憩……と思っていると、私の横をフィディオが抜いていった。
おかしい……フィディオは私よりも一周弱早かったはず。
「ねえ、フィディオはなんで外周まだしてんの？」
そう尋ねると、みんなは「あ〜……」と答えにくそうにする。
痺れを切らしたテレスが答えてくれた。
「お前の部屋を覗き見た罰で、練習量が二倍なんだとよ」
「えっ」
「言っておくと、お前のせいじゃないからな。フィディオの自業自得だ」
「そんな……」
フィディオがいなかったら、私は今頃どうなっていたか分からない。
熱が悪化していたかもしれないし、割れたグラスで怪我をしていたかもしれない。
……だったら。
私はフィディオの横に並んで走りだす。
「カステーロ……！？」
「フィディオだけずるいよ。私だってパートナーなんだから！」
「でも……いや、ありがとう！」
こうなった私を止めても意味がないことをフィディオは分かっている。
むしろ休み明けでいい特訓になるんよな〜！
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机田(トラさん)(プロフ) - bizyuさん» 番外編も見ていただきありがとうございます！本編とはまったく関係ないわけではありませんが、奮闘している主人公をぜひ追っていただければと思います！(話は反れますがbizyuさんが四字熟語を好きだと作品内で仰っていたので、共通点があってニコニコしています^^) (1月1日 20時) (
レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - 番外編ありがとうございます！本編とはまた少し違う視点で見れるのでとても新鮮な気持ちで読ませていただいています！これからも頑張って下さい(о´∀`о) (12月31日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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